相手の打ちやすいところに打ち返す競技性から、車イスでも同じルールで楽しめるのがフレスコボール。本場ブラジルには、現在も活躍を続ける車イスのトップ選手も。運営主管は、須磨ユニバーサルビーチプロジェクト。
コミュニケーションデザインスポーツ"フレスコボール"の国内での普及活動を行っている、一般社団法人日本フレスコボール協会(以下、JFBA、代表理事 窪島剣璽)は、6月2日(日)の『フレスコボールオオクラカップ2024』(兵庫県明石市・大蔵海岸)で「ユニバーサルビーチ体験会」を同時開催することを発表いたします。
6月1日(土)-2日(日)に兵庫県明石市・大蔵海岸で開催される『フレスコボールオオクラカップ2024』。二日目にあたる6月2日(日)に、車イスの方でもビーチ&フレスコボールを楽しめるように「ビーチマット」を敷き、ユニバーサルビーチ体験会を同時開催することが決定いたしました。
運営主管は、神戸市の「NPO法人須磨ユニバーサルビーチプロジェクト(代表理事:木戸俊介)」。当団体は、『障がいのある方やご家族、小さなお子さん、お年寄りなど、みんなが気軽に安心して海を楽しんでもらえるユニバーサルデザインのビーチにする』という理念のもと全国でプロジェクトを展開しています。最近では、ツリーイング(ロープを使った木登り)なども企画し、活動フィールドを山にも拡大。みんなの「できない」を「できた!」に変え続けています。また当日は、明石高専建築学科の学生有志も協力。同校・大塚毅彦教授が「福祉のまちづくり」や「都市計画学」を専門とし、ユニバーサルデザインのまちづくりに造詣が深いことからも本体験会を通じたコラボレーションが実現しました。
1945年にブラジル・リオデジャネイロで発祥したフレスコボールは、ペアでラリーを続ける協力型のスポーツ。相手の打ちやすいところに返す必要があることから「思いやりのスポーツ」とも言われ、車イスの方でも楽しめる「ユニバーサルスポーツ」として世界中で愛されています。実際にブラジルでは、車イスのトップ選手が活躍を続けており、年齢・性別・国境・障がいの有無を問わないシームレスな競技文化が広がっています。
本大会を開催する明石市も、「誰一人取り残さないまちづくり」で注目を集める中核市。フレスコボールにおいても、日本最大級のJFBA公認クラブ「フレスコボール明石Grêmio PONTE(代表:山本彩佳)」が活動し、子どもからシニア、日本代表選手までが活動する「誰一人取り残さないスポーツコミュニティ」を形成しているモデル地域となっています。
同クラブでは、昨年3月に須磨ユニバーサルビーチプロジェクトと「ビーチスポーツフェスティバル2023」を明石市・林崎松江海岸で共催。フレスコボールの普及だけでなく、各団体と連携した明石・関西エリアのビーチ文化醸成にも取り組んでいます。このたびの体験会もそうした活動の一環として実現し、今後も大蔵海岸を中心に「ユニバーサルビーチ×ユニバーサルスポーツ・フレスコボール」のコラボレーションを推進する予定だといいます。6月2日(日)は、9時から15時の間でビーチマットを敷設予定。観戦・体験は無料です。ぜひお気軽に起こしください。
また本大会では、新たに「スポーツデポ明石大蔵海岸店」の協賛が決定。このほか、朝霧エリアで店舗を構える「タイのおうちごはんaroina」の協力で、選手向けにランチボックスの販売も予定。開催から5年目を迎え、回を重ねるごとに熱を帯びる本大会では、過去最大の107組のエントリーが決定。「公式戦開催を通じた地域貢献」を掲げる『FRESCOBALL JAPAN TOUR 2024』が、明石を盛り上げます。
■「フレスコボールオオクラカップ2024」大会概要
日程:2024年6月1日(土)〜2日(日)
場所:兵庫県明石市・大蔵海岸公園
主催:一般社団法人日本フレスコボール協会
後援:明石市、明石観光協会、神戸新聞社、サンテレビ
協力:関西フレスコボール協会、フレスコボール明石GPA、フレスコボール関西GVK、フレスコボール淡路島GOA、タイのおうちごはんaroina、ボナパルト兵庫
特別協力:NPO法人須磨ユニバーサルビーチプロジェクト、明石高専建築学科・学生有志
協賛:ゲストハウスゲラゲラ、スポーツデポ明石大蔵海岸店
本大会は、毎年シーズン最多出場組数を誇る国内最大級の全国大会。『FRESCOBALL JAPAN TOUR 2024』第四戦として、日本代表の座を懸けて全国からトップ選手たちが明石市・大蔵海岸に集結します。
■”コミュニケーションデザインスポーツ” フレスコボールとは?
フレスコボールは、ブラジルのリオデジャネイロ発祥のビーチスポーツです。1945年にリオデジャネイロのコパカバーナビーチで考案され、現在は世界各地のビーチで親しまれるようになっています。
フレスコボールの最大の特徴は、向かい合う2人が競い合うのではなく、協力してラリーを続ける採点競技という点。一般に競技時間は5分間、7mの距離を保って試合を行います。協力してラリーを続ける様子から「思いやりのスポーツ」とも言われ、2024年5月現在、日本全国で27のJFBA公認地域クラブと4の公認学生団体が設立され、フレスコボールを通じた地域コミュニティが形成されています。
日本フレスコボール協会は、このスポーツの魅力をより多くの人に知ってもらうために2013年に設立され、2025年までに日本全国47都道府県で地域クラブ設立を目指して積極的に活動を行っております。