金曜日, 3月 29, 2024
ホーム調査レポートFromプラネットVol.201<スニーカーに関する意識調査>

FromプラネットVol.201<スニーカーに関する意識調査>

スニーカー、もはや”国民靴”か!?所有率は 100% ~だけど主張の強いものは敬遠される傾向アリ~

 

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 国内1,400社超が利用する日用品流通の情報基盤を運営する株式会社プラネット (所在地:東京都港区、代表取締役社長:坂田政一) は消費財や暮らしにまつわるトピックスをお届けする 『Fromプラネット』 の第201号として、スニーカーに関する意識調査の結果をご紹介します。未掲載のデータ提供や当社担当者が解説を差し上げることもできますので、お気軽にお問い合わせください。
※回答率(%)は小数点第2位以下を四捨五入し同第1位までを表示しています。そのため、内訳の合計と表示値が異なる場合があります。

  • スニーカーを持っていない人、ゼロ!

 スニーカーを持っているか、持っている場合は何足持っているかを聞いたところ(図表1)、調査対象の4000人のうち、「持っていない」と回答した人はなんと0人でした。そして持っている数で、最も割合が高かったのは「2足」(32.0%)です。
 ただ性年代別に見ると、男性20代のみが「2足」(36.7%)よりも「1足」(41.3%)と回答した人の割合が高くなっています。
 また、「3足」や「5足以上」と回答した人の割合は、男女ともに年代が上がるほど、高い傾向にあります。

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  • スニーカーを履く理由は?

 スニーカーを履く理由を聞いたところ(図表2)、最も割合が高かったのは「日常的な動作(買い物、散歩など)のため」(75.2%)でした。性年代別に見ると(図表3)、「日常的な動作のため」と回答した男性20代は58.0%と他の年代と比べてかなり低く、男性70代以上(79.6%)とは20ポイント以上の差があります。同様に女性20代は67.3%、女性70代以上は84.6%と、男性ほどではありませんが、かなり差が開いています。
 「ファッションとして」と回答した割合が最も高かったのは女性20代(36.7%)です。男性20代(27.3%)も男性のなかでは高い割合ですが、男性40代(28.0%)にわずかに及びませんでした。
 また、「スポーツのため」と回答した人は全体では20.5%ですが、男女ともに70代以上はほかの年代と比べて割合が高くなっています(男性:33.9%、女性:26.9%)。
 日常的な動作のため、あるいはスポーツのため、高齢層は意識してスニーカーを履いていると言えそうです。

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  • スニーカー、洗ってますか?

 スニーカーのお手入れにもいろいろなやり方がありますが、スニーカーを洗っている人はどのくらいいるのでしょうか(図表4)。
「自分の家で手洗いする」という人は43.9%、「自分の家で洗濯機で洗う」という人は4.6%、「コインランドリーで洗う」という人は2.5%でした。これら「洗う」と回答した人を合計すると、50.9%と、わずかに半数を超えました。
 一方で、スニーカーを洗わない人は49.1%でした。その内訳は、「必要を感じないので洗わない」という人が34.1%、そして「必要は感じているが洗わない」という人が15.0%です。
 性年代別に見ると、「自分の家で手洗いする」という人は、男女ともに年代が上がるほど割合が高い傾向にあり、かつ、男性よりも女性のほうが割合が高いです。
 ただ、女性でも20代と30代は「必要は感じているが洗わない」と回答した人が2割を超えています。
また、男性60代、男性70代以上は「必要を感じないので洗わない」という人が4割を超えています。

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  • 3割が「メンテナンスしない」

 洗濯以外のメンテナンスはどうでしょうか。どんなメンテナンスを行っているかを聞くと(図表5)、33.8%の人が「特に何もしていない」と回答しました。
 実行しているメンテナンスのうち、最も割合が高かったのは「土やほこりを落とす」(35.1%)です。
 なお、普段から運動をしているかどうかで、メンテナンスをするかどうかに違いがありました(図表不掲載)。「土やほこりを落とす」は運動習慣のある人は41.4%、ない人は30.4%と10ポイント以上の差があります。同様に、「陰干しする」(運動習慣あり:29.7%、なし:19.2%)、「日干しする」(運動習慣あり:27.8%、なし:18.5%)、「消臭スプレーを使う」(運動習慣あり:28.1%、なし:18.1%)などは10ポイント前後の差があります。
 また、革靴を履くことがあるかどうかでも、なぜか違いがあり(図表不掲載)、「土やほこりを落とす」は革靴を履くことがある人は40.4%、ない人は32.2%、「陰干しする」は革靴を履くことがある人は30.8%、ない人は19.9%という結果です。

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 ちなみに、スニーカーを処分するタイミングも聞きましたが(図表6)、最も多かったのは「ソールがすり減ってきたら」(74.6%)、次が「汚れてきたら」(44.7%)でした。

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  • カラフルなものより、黒や白が好まれている

 どんな色のスニーカーが好きかを聞くと(図表7)、最も多かったのは「黒っぽいもの(灰色を含む)」(44.4%)で、性年代別で見てもほぼ全年代で1位でした。
 「黒っぽいもの(灰色を含む)」を選んだ人は、男女ともに20代では半数を超えています。男性の場合は年代が上がるほど、選ぶ割合が低くなっていて、女性の場合は30代から60代までは、40%台中盤であまり変わらず、70代以上になると、一気に下がって、32.2%になっています。
 「白や黒以外のもの」を選んだ人は、男女ともに20代が最も割合が低く、年代が上がるほど、選ぶ人が増えています。特に女性のほうが顕著にその傾向が表れていて、女性70代以上は唯一、「白や黒以外のもの」が1位になっています。

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  • 無難なスニーカーを選ぶ人が多い

 どんなイメージのスニーカーを選ぶかを、3つの観点から聞いてみました(図表8)。
 まず、「派手なもの」か「落ち着いたもの」か。「派手なもの」と回答した人は8.3%で、「落ち着いたもの」は66.1%です。
 性年代別に見ると、10%を超えているのは男性20代から40代、女性は20代と30代のみです。
 「ユニークなもの」と「一般的なもの」のどちらを選択するかも、同じような傾向です。「ユニークなもの」を選んだ男性は20代から40代、女性は20代と30代で10%を超えていますが、全体では8.3%だけで、「一般的なもの」を選んだ人が65.6%でした。
 最後は「デザインがこったもの」と「シンプルなもの」という軸です。「デザインがこったもの」と回答した人が10%を超えたのは男性20〜40代、女性は30代と40代でした。女性20代は9.3%と10%を下回っています。
 女性の20代から40代は、スニーカーを履く理由として「ファッションとして」と回答した人が3割を超えていました(図表3)。しかし、ファッションのためであっても、「目立つスニーカーがいい」というわけではなく、あまり主張しすぎないスニーカーが好まれる傾向にあるようです。

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  • ファッション的にもサイズ的にも、ピッタリのスニーカーが欲しい!

 コロナ禍の影響や、ビジネスカジュアルの浸透など、ここ数年で、スニーカーを履く機会が増えた人は少なくないようです。ただ、多くの人から「合うサイズが見つからない」、「長さが合っても幅が違う」、「試し履きせずネットで買って失敗した」などなど、サイズにまつわる悩みが寄せられました。

 

  • 《 スニーカーに関する良いエピソードや悩みごと 》

【スニーカーとファッション】

●最近は、大人の格好でも、⾜元はスニーカーでヌケ感のあるコーディネートが人気。少し前までスニーカーは好きではなかったが、頻繁に履くようになった。(女性50代)
●パンツファッションが多いので、スニーカーが合う。(女性60代)
●どんなファッションにも合わせやすい⽩のスニーカーをよく買う。(男性20代)
●スニーカーに合うファッションしかしなくなってしまった。(女性40代)
●⽩が好きだが汚れが⽬⽴って気になる。(女性20代)
●ベージュのスニーカーがお気に⼊りだが、流⾏りのものなのか、よく同じ靴を履いた⼈を⾒かけて、照れくさくなる。(女性20代)

【サイズの悩み】

●オンラインで好みのデザインの安いスニーカーを⾒つけても、届いてみるとサイズが合わなかったり、重かったりして歩きにくいことがある。(女性20代)
●⾜のサイズが⼩さいので、欲しいものがあっても、ちょうどいいサイズのものを⾒つけづらい。中敷きを買って調整しているものもある。(女性30代)
●⾜に合うサイズ(30cm)の在庫がほぼない。これまでは海外で買うことが多かったが、コロナ禍でそれもできない。(男性40代)
●メーカーにもよるが、革靴(ドレスシューズやワークブーツ等)に⽐べて、スニーカーは同じメーカーの同⼀サイズ表記でも実際の着⽤感がまちまちなものが多い。何とかしてほしい。(男性50代)

【お気に⼊りは履きつづけたい】

●キャンプ⽤の完全防⽔のスニーカーを⾒つけてから、ずっとそのブランドのスニーカーばかり履いている。1万5000円と少し高かったが、履きやすいし、歩きやすく、汚れにくいので⼤変気に⼊っている。(女性50代)
●好きなアニメグッズのスニーカーを踵がすり減るまで履き続け、処分する時は少し寂しかった。(女性20代)

【環境の変化で】

●⼦供が⽣まれてからはスニーカー以外の靴を履かなくなった。(女性40代)
●以前であれば⾰靴を履かなければいけない状況でも、デザインによってはスニーカーでも許されるようになり、⾜も楽になった。(男性50代)
●仕事でもビジネスカジュアルタイプのスニーカーが可になったので、便利になった。(男性60代)
●おしゃれをして⼈前に出る機会がめっきり減った頃から、⽇常的に履いています。8センチヒールの頃から思えば、とても歩きやすい。高齢になって⾜腰が弱ってからは、⾜に合うスニーカーが必要不可⽋。(女性70代以上)
●スニーカーを履き始めると、もう革靴には戻れない。(男性70代以上)

【コロナの影響で】

●ヒールの高い靴が好きだったが、コロナ以降、買い物等はほとんど自転車で⾏くようになり、スニーカーを履くようになった。(女性50代)
●コロナで外出が減って酒の量が増え、太ってしまった。かがんでひもを結ぶのが面倒になり、ひものないスニーカーを選ぶようになった。(男性50代)

調査機関:株式会社プラネットによる調査企画をもとに、株式会社ネオマーケティングにて「スニーカー」に関する意識調査を実施。

期間:2023年2月10日~2023年2月14日、インターネットで4,000人から回答を得ています。

株式会社プラネットと https://www.planet-van.co.jp/ 
メーカー、卸売業、小売業がサプライチェーンとして連携し、生活者へのサービス向上を目指して進化を続ける日本の消費財流通を、情報インフラ運営で支えている上場企業(証券コード2391)です。

From プラネットとは https://www.planet-van.co.jp/news/from_planet.html (バックナンバーもご覧になれます)
株式会社プラネットが発信しているニュースレターです。消費財や暮らしに関する旬なトピックスなどをご紹介しています。

本件に関するお問い合わせ先

今リリースに掲載していない結果や属性データのご紹介や、当社担当者が解説を差し上げることもできます
株式会社プラネット 広報部:河合
E-mail : koho-pr@planet-van.co.jp

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