金曜日, 3月 29, 2024
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国内最大の山岳ガイド団体「白馬山案内人組合」がFreeride World Tour白馬大会のセキュリティ総指揮に決定。地域の安全管理技術向上へ

Freeride World Tour (以下FWT)の競技連盟FWT Management S.A.(本社:スイス ルトリー、グループCEO:ニコラ・ハレウッズ)およびFWT運営事務局(株式会社Pioneerwork内、本社:東京都台東区、代表:後藤陽一)は、白馬エリアで100年の歴史を誇る国内最大規模の山岳ガイド団体「白馬山案内人組合」が、2023年2月7日(火)~10日(金)にHAKUBA VALLEY(八方尾根アルパインエリア)で行う「TOYO TIRES FWT QUALIFIER 4* HAKUBA 2023」のセキュリティを総指揮することを発表します。国際的スノーリゾートとしての白馬エリア全体での安全管理技術向上を目指し、山岳ガイド団体とスキー場パトロールが協力してひとつの大会の安全管理を行う初めての試みとなります。

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■「白馬山案内人組合」がFWT白馬大会のセキュリティを総指揮

FWTは、1996年にスイスから始まった、世界唯一かつ最大のフリーライドの国際大会です。日本国内では2017年に白馬村に招致され、白馬を拠点に開催地を増やしてきながら続けてきました。スキー場外のバックカントリーエリアで大会を開催することは当時日本初の試みであり、FWTが理念に掲げる「セキュリティー・ファースト」を遵守し、グローバル水準の万全な安全管理体制を採用して大会運営を行ってまいりました。

昨シーズンまでは、FWT本国チームとの英語での連携が最重要であることから、カナダ出身のDave Enright氏を筆頭に国際色豊かなアウトドアプロフェッショナルが揃うガイドツアー業者「Evergreen Outdoor Center(エヴァーグリーン・アウトドアーセンター)」が安全管理を担っていました。しかし情勢の変化に合わせた大会運営をする中で、フリーライド大会を通じて白馬を世界に通用する国際的山岳リゾートにしていくためには、より一層地域に根ざしたコミュニケーションと、スキー場パトロールをはじめとした人材育成が今まで以上に重要になってきました。Dave Enright氏には引き続き個人アドバイザーとして関わっていただきつつ、「白馬山案内人組合」へとセキュリティの指揮を引き継ぎます。

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大正8年に創設された「白馬山案内人組合」は、100年の歴史を誇る国内最大規模の山岳ガイドのプロ集団です。所属する約100名のガイドはすべて白馬村在住で、長野県条例による厳しい検定試験の合格者のみで構成されています。今シーズンは、90年代初めより山岳環境に目を向け白馬全域のフィールド開拓に貢献してきた舎川朋弘氏がセキュリティチームを引率代表し、運営事務局に入る形でサポートします。「白馬山案内人組合」と連携することで、FWTのセキュリティレベルをさらに高めると同時に、白馬地域全体のバックカントリー滑走における安全管理技術向上にも貢献します。

FWTは大会運営を通じて、日本のスノー産業と山岳リゾートのレベルを引き上げ、日本の雪山の魅力を世界に届けることをミッションとしています。今回の決定により、スキー場“外”を主戦場とする山岳ガイドと、スキー場“内”を管理するスキー場のパトロール部隊が密に連携した、国際的なイベントの運営としては国内でも事例のないセキュリティ体制が実現します。日本のスノーリゾートを世界にアピールするには、インバウンド観光客からも需要が高まるバックカントリーへの安全なアクセスが欠かせず、この取り組みは日本の観光産業を盛り上げるという意味でも画期的な試みとなります。

国内最大の山岳ガイド団体「白馬山案内人組合」がFreeride World Tour白馬大会のセキュリティ総指揮に決定。地域の安全管理技術向上へのサブ画像3_skier_Tomohiro Tonegawa /photo_Hiroya Nakataskier_Tomohiro Tonegawa /photo_Hiroya Nakata

 

 

■「白馬山案内人組合」よりコメント

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ヘッドオブセキュリティ 舎川朋弘氏 プロフィール

現在に至るバックカントリーシーンを築いた草分け的存在。90年代初頭より山岳環境に目を向け、厳冬期における山岳スキーシーンを切り開いてきた人物である。テントで暮らすというユーモア性も併せ持ち、海外活動を経ると同時に代名詞となる白馬全域のフィールド開拓、また不帰二峰東壁を始めとした数々の初滑降を達成した。スキーガイドを主体としたカラースポーツクラブを主宰。

FWTとの連携についてのコメント

「このたびの連携からは、さまざまなポジティブな影響が生まれます。多くの関係者が望む『セキュリティ・ファースト』の大会運営を実現することは、今シーズンのFWTの成功に留まらず、HAKUBA VALLEYという地を求める多くのファンに対しても還元されます。白馬という地域に根ざして安全を担保する「山岳ガイド」の存在、そして雪山での遭難救助におけるよりよい体制の姿などを、今まで以上に前面へ打ち出し、多くの方に紹介できる機会となります。
また、雪を観光資源とする地域の活性化という観点では、スノースポーツの多様性を提案することにもつながります。自然のままの地形を滑る『フリーライド』を安全性とセットで提供することで、未来を見据えてスノースポーツに親しむ子どもたちに対しても、可能性を開くきっかけにもなると考えます。

FWTとの連携は、白馬の、そして日本のレクリエーションやレジャースポーツの価値を高め、その社会性を実現するものであると期待して取り組んでまいります」

■雪山におけるセキュリティの海外事情

バックカントリーエリアにアクセスするには、スキー場のリフトを使って途中まで上がる必要がありますが、日本においては同じ山というフィールドを仕事場にする「山岳ガイド」と「スキー場パトロール」の連携は進んでいるとはいえず、今回のように両者が協力してひとつのプロジェクトに取り組んだ前例は限られています。
北米やヨーロッパでは、パトロールになるために山岳ガイド資格や雪崩講習の受講が必須だったり、パトロール経験のある山岳ガイドが多かったりと、ガイドとパトロールは近い距離にあります。スキー場管理外区域の滑走についての考え方も、海外と日本で違いが大きく、インバウンド復活後さらに多くの外国人がスキー場からバックカントリーにアクセスしていくことが見込まれる現状において、日本にあわせたセキュリティ体制を作っていくためにも今回の連携は意義あるものといえます。

■FWT白馬大会における具体的な連携方法

2023年2月7日(火)〜10日(金)にHAKUBA VALLEY(八方尾根アルパインエリア)で実施する「TOYO TIRES FWT QUALIFIER 4* HAKUBA 2023」においては、現在も「白馬山案内人組合」が運営事務局チームに入る形でセキュリティ面を監修して準備を進めており、期間中も現地にて万全な体制でサポートします。FWT出場選手のレスキューが必要となった場合、バックカントリーエリアにおいては「白馬山案内人組合」が救助を行い、スキー場管理区域まで運んでからは「白馬八方尾根スキー場」がスノーモービルで運搬し、救急隊へと引き渡します。スムーズに連携した救助体制により、セーフティー・ファーストの大会運営を実現します。

 

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■白馬山案内人組合について

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大正8年に創設された「白馬山案内人組合」は、100年の歴史と伝統を誇る山岳ガイドのプロフェッショナル集団。白馬の美しい自然や登山環境を守りながら、山々を歩く素晴らしさをお伝えするための活動を続けている。現在は約100名の所属ガイドがおり、ガイド集団としては日本最大級の規模を誇る。所属するガイドはすべて白馬村在住で、長野県条例による厳しい検定試験の合格者のみで構成されている。

代表者:松澤幸靖(第14代組合長)
設立:1919年1月
所在地:長野県北安曇郡白馬村北城5851-1 長野県白馬山岳遭難対策センター内
公式サイト https://hakubaguide.com/

■Freeride World Tour(FWT)について

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FWTは1996年にスイスで第一回大会が行われ、その規模はフリーライドファンの増加と共に拡大。現在は世界で唯一最大のフリーライドの世界ツアーとなりました。(男女・スキー・スノーボード・予選・ジュニア合わせて5600人以上の選手が世界を転戦し、合計150大会が欧州・北米・南米・オセアニア・アジアで実施されています。) http://freerideworldtour.jp

【フリーライドスキー・スノーボードについて】

フリーライドは、ゲレンデ滑走だけでなく山の自然な地形を楽しむ新しいウィンタースポーツのスタイルで、世界及び日本でも人気が高まっています。特に日本の質の高い大量のパウダースノーは海外で「Japow(Japan + Powder Snow)」と呼ばれ、日本は最高のフリーライド体験が得られる国の一つとして国際的に認知されてきています。

■株式会社Pioneerwork概要

Pioneerworkは、自然のフィールドで行うスポーツを「アーススポーツ」と呼び、雪・山・川・海など世界で最もアーススポーツに適したフィールドを持つ国のひとつである日本の価値をアーススポーツの力で高めることをミッションとする会社です。

人と自然を繋ぐ。アーススポーツで未来を創る。

古来より、人と自然は共存することで豊かな文化を育んできました。
ところが今、人が自然とふれあう機会や手段は減りつづけています。
もっと豊かな文化を生み出すために、人と自然が共存する新しいカタチを創りたい。
私たちは、アーススポーツの発展を通してこれまでにない新たな文化を創造し、
自然を楽しむ人や、自然を守る人を増やし、人と自然を繋ぎ、持続可能な未来を創っていきます。

会社概要
設立:2019年11月
代表取締役社長:後藤 陽一
会社ウェブサイト:https://www.pioneerwork.co/

事業内容
<プラットフォーム事業>
アーススポーツコンテンツを繋ぐデジタルプラットフォームの構築事業
代表商品:アースホッパー ( https://www.hopper.earth/ )

<コンサルティング事業>
主に自治体や地域の事業者と、アーススポーツを活用して、自然を楽しむ、守る、繋ぐための様々なプロジェクトを進行中
実績:https://bit.ly/pw-projects

<広告代理店事業>
企業のマーケティング支援や、アーススポーツイベントの実施などの事業を展開
海外の30を超えるアウトドアスポーツ専門メディアやリゾートとのネットワークをもつ
日本におけるFreeride World Tourのライツマーケティング、国際競技大会運営事業

お問い合わせ先:
FWT運営事務局(株式会社Pioneerwork内)  japan@freerideworldtour.com

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