六甲山観光株式会社(本社:神戸市灘区 社長:寺西公彦)が運営を行っている六甲高山植物園では、かつて幻のアジサイと言われた「シチダンカ」が見頃を迎えています。
シチダンカは「ヤマアジサイ」の変種で、飾り花が八重咲になるのが特徴です。十数枚の萼片が星型になり重なりあいます。また、アジサイ園にはシチダンカの他にも多種多様なアジサイを植栽しています。
◆シチダンカ(アジサイ科)Hortensia serrate var.serrata f.prolifera
高さ1m~1.5mの落葉低木。江戸時代、シーボルトの「日本植物誌」に紹介されましたが、以後発見されず存在が疑問視されていました。その後、1959年に六甲山で偶然にも発見され、以後挿し木で増やされた苗が各地に広がりました。六甲山系のアジサイは、花崗岩からなる酸性土壌と湿潤な天候の影響で、美しい六甲ブルーに色づきます。7月中旬頃までお楽しみいただける見込みです。
多種多様なアジサイが咲き誇る「アジサイ園」も見頃に |
<六甲高山植物園 人気のアジサイ>
◆ヒメアジサイ〈アジサイ科〉【花期】6月~7月
Hortensia cuspidata f. cuspidata
別名は「ニワアジサイ」とも言われています。ホンアジサイに並ぶ代表的な手鞠型アジサイで、昭和4年に牧野富太郎博士によって命名されました。ホンアジサイとともに日本の固有二大アジサイです。六甲山のヒメアジサイはその鮮やかな青色が「六甲ブルー」と呼ばれ、神戸市の市花にもなっています。
◆アマギアマチャ〈アジサイ科〉【花期】6月~7月
Hortensia serrata var.angustata
葉の長さは10cm以下で細くなり、甘みが強いのが特徴です。昔から甘味料として用いられる以外に、防腐効果があることから醤油の製造にも使用されました。また、民間ではダイコンの漬物に甘味をつけ、醗酵を押さえるために利用されたりしています。
◆ヤマアジサイ〈アジサイ科〉【花期】6月~7月
Hortensia serrata
山の沢筋などに生えるため、「サワアジサイ」とも呼ばれます。落葉低木で高さは1メートルほどです。葉はやや薄く、表面にはつやがなく、先が長くとがっているのが特徴です。花の中心部には多数の両性花が集まり、その周囲に径2~3cmの飾り花を散らします。ヤマアジサイの品種‘七変化‘、‘星の雫‘、‘伊予獅子手毬‘、‘海峡‘など多数の品種がお楽しみいただけます。
◆タマアジサイ〈アジサイ科〉【花期】8月
Platycrater involucrata
関東地方~岐阜県あたりに分布し、山地に自生します。湿度の高い山間部に咲き、葉の表面には固い毛が密生し、ざらついています。径3~3.5cmの大きなピンポン玉のようなつぼみから、この名前がつきました。戦時中はタバコに代用されたため「ヤマタバコ」という別名もあります。
◆営業概要
【開園期間】開園中~11月24日(日)
【開園時間】10:00~17:00(16:30受付終了)
【入園料】大人(中学生以上)900円/小人(4歳~小学生)450円
【駐車場】1,000円(8月10日(土)~15日(木):2,000円)
六甲高山植物園 https://www.rokkosan.com/hana/
六甲山ポータルサイト https://www.rokkosan.com/
リリース https://www.hankyu-hanshin.co.jp/release/docs/bcaaefd2171fd6a78d7c416a420742f4013a7c37.pdf
発行元:阪急阪神ホールディングス
大阪市北区芝田1-16-1