日本初、MTB団体「YAMANASHI MTB 山守人」が山梨県市川三郷町と『地域活性化包括連携協定』を締結
4/8(土),4/9(日)の2日間でスペシャライズド社のグローバルイベント『Soil Searching in Yamanashi』を山梨MTBベースオートキャンプ場にて開催し、2日間で約200名が参加。その中で、山梨県市川三郷町とYAMANASHI MTB 山守人(一般社団法人南アルプス山守人)は山林空間の活用を目的とした『地域活性化包括連携協定』を締結。
今回、市川三郷町とYAMANASHI MTB 山守人は『地域活性化包括連携協定』を締結した。
そのために、世界的にも著名なマウンテンバイクライダーのMatt Hunter(マットハンター)やMatty Miles(マッティマイルス)、スペシャライズド社のSoil Searching総責任者のFanie Kok(ファニークック)が来日し、トレイルランナーの石川弘樹さんも駆け付けました。
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『Soil Searching』とは
マウンテンバイクにとって必要不可欠なトレイル(山道)の走行環境を整備、維持管理する人たち(トレイルビルダー)に焦点をあてて応援するプログラムで、スペシャライズド社が全世界で取り組んでいます。
「Soil Searching」とは本来、自分たちの「Soil」土壌を「Searching」探し求めていくという意味ですが、その中には、「Soul」魂を探求するという意味も込められており、そこには人々を心でつなでいく信念が「Soil Searching」にはあります。
YAMANASHI MTB 山守人は、日本にマウンテンバイク環境を築く過程でこの「Soul」を心に受け止め活動を続けています。スペシャライズド社からこのビジョン実現に対し長年支援を受け、弭間(はずま)代表はアジア唯一のスペシャライズドグローバルトレイルアンバサダーにも認定されています。
Soil Searching ホームページ:
https://www.specialized.com/jp/ja/stories/soil-searching
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山梨県市川三郷町とYAMANASHI MTB 山守人は『地域活性化包括連携協定』を締結
山梨県市川三郷町内の桜峠ルート(距離:2,583m、高低差306m)の山道を、YAMANASHI MTB 山守人の会員メンバーが利用することにより、マウンテンバイクを楽しむだけでなく、荒廃した山道整備や山林内巡視による不法投棄の抑制、獣害の被害低減等が期待できます。また、市川三郷町の魅力を発信することにより、観光客誘致、移住定住、関係人口増加などにつなげていきます。マウンテンバイクを活用した、交通安全教室やスポーツ機会の創出も行っていきます。相互協力のもと、地域活性化や地方創生を推進することとして、この協定を締結することとなりました。
市川三郷町役場ホームページ:
https://www.town.ichikawamisato.yamanashi.jp/40administration/12kikaku/2022-1209-0931-27.html
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イベント内容
イベントフライヤー
《初日にDIG DAY(トレイル整備)、2日目にRIDE DAY(走行を楽しむ)》
開会式では会員メンバーから参加者に対し、活動の趣旨やイベントの目的が、山梨MTBベースオートキャンプ場にて伝えられた。
https://www.camp.minamialpsmtb.com/
YAMANASHI MTB 山守人の会員メンバーが先導し、参加者がE-MTBで出発。
Specialized社製のLevo SLシリーズ、E-MTB(電動アシスト付マウンテンバイク)が山頂へと導いた。
E-MTBの機動力を活かし、参加者はトレイル整備道具を背負ってトレイルを走行し作業箇所へ向かう。
会員メンバー達でトレイル整備が進んでいく。
土壌侵食の進む箇所の修繕は、市川三郷町役場の皆さんも含む参加者全員で重い石を運んだ。
その石を土壌侵食が進む箇所に丁寧に敷き詰めていく。
市川三郷町の遠藤浩町長自ら積極的に作業に取り組む。
https://www.town.ichikawamisato.yamanashi.jp/10profile/mayor.html
山での作業が終わり、山梨MTBベースオートキャンプ場に戻ってくると、飲食店ブースが設営され、地ビールや地元食材の料理を楽しみながら、MTBやトレイルに関する映像の上映会を楽しんだ。
著名なライダーが来日し、MTBやトレイルについての未来を話し合った。
2日目のライドデイは、前日に自分たちで整備したトレイルにMTBで向かう。
初心者や子供もライドに参加し、会員メンバーの手厚いサポート体制により、参加者も安心してライドを楽しむ。
子供も自然の中でトレイルライドを思う存分楽しんだ。
新たな持続可能なアクティビティの取り組みとして、山梨県よりお借りしたTOYOTA MIRAI(水素燃料電池車)からE-MTBに充電し、再生可能なエネルギーをもってMTBを楽しんだ。
「Soil Searching」を終えて、多くの方々で作り上げたイベントに大満足の笑顔の一枚。
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今回のイベントと私たちの取り組み
日本のトレイル(山道)は、多くの人々が昔から生活で使用してきました。しかし、それらは今はほとんど使われなくなりました。そのトレイルたちを私たちは丁寧に復活させて、マウンテンバイクで走行し、新たな魅力として広めていくために取り組んでいます。
山林空間を利用してしっかりとした法律のもとでみんなが安心して楽しめるマウンテンバイクフィールドをこれからも作っていくためには、今の目標は「マウンテンバイクの制度化」です。しっかりと社会にマウンテンバイクを受け入れて頂き、マウンテンバイクを永続的に楽しむ形として制度化が必要不可欠と考えています。
その実現への過程で、多くの人々がマウンテンバイクを楽しみ、そのマウンテンバイクという道具で豊かな心を育む人々をつないでいきたいと思っています。
今回のイベントには多くの方々が集まり、1本の山道を一緒に整備しMTBで走り、また次につながることを語り合う、そのような温かな心の人々のつながりができたイベントでした。
この私たちの取り組みは、多くの方々からのご理解とご支援によって成り立っています。
そして何より、YAMANASHI MTB 山守人(一般社団法人南アルプス山守人)のメンバーひとりひとりの努力の積み重ねによって、これまでの10年間の活動が支えられ、今回のイベント開催、そして協定締結が実現しました。これからも私たちは、メンバー一丸となってビジョンの実現に向けて取り組んで参ります。
YAMANASHI MTB 山守人(一般社団法人南アルプス山守人):