標高差・距離など、活動中の変数を考慮 / 安全登山・ウェルネスプロジェクト
登山地図GPSアプリ「YAMAP」を運営する株式会社ヤマップ(福岡市、代表取締役CEO 春山慶彦、以下ヤマップ)は12月5日、登山の運動生理学の第一人者、山本正嘉教授(鹿屋体育大学)と連携し、従来の消費カロリー計算式を、標高差・距離など、登山活動中の変数を考慮した消費カロリー計算式へと刷新いたしました※。「自分に必要な体力」や「補給すべきエネルギー量」への理解を促し、疲労に起因する遭難リスクの軽減に寄与することを目指します。(※ 最新のバージョンにて順次適用されます。)
山を歩くことが「どれくらいのエネルギー消費量(kcal)に相当したか」その目安を手軽に把握できる指標として、YAMAPではこれまで「活動時間」「体重」と、運動・身体活動の強度を示す「METs(メッツ)」に基づく計算式を導入し、活動ごとの消費カロリーを算出してきました。
しかし、登山者一人ひとりの個人差を考慮し、消費カロリーをより精確に算出するには、山ごとに異なる「標高差」や活動ごとに異なる「距離」などの変数も考慮する必要がありました。
そこで、YAMAPでは、登山の運動生理学の第一人者、山本正嘉教授(鹿屋体育大学)が考案・推奨する「登山における消費エネルギーを推定する方程式」を踏襲し、「上り/下りの累積標高差」「距離」「装備重量」を考慮した計算式を導入しました。これにより、登山者は活動中・活動後の表示カロリーをより精緻に把握することができます。YAMAPの利用を通じて「自分に必要な体力」や「補給すべきエネルギー量」への理解を促し、疲労に起因する遭難リスクの軽減に寄与することを目指します。
カラダを理解し、遭難リスク軽減へ / 安全登山・ウェルネスプロジェクト
消費カロリー計算式の刷新は、ヤマップが鹿屋体育大学と始動した「安全登山・ウェルネスプロジェクト」の一環です※。
※ ヤマップと鹿屋体育大学は2021年12月に学術指導契約を締結。以降、登山初心者の安全と健康づくりを志向する「安全登山・ウェルネスプロジェクト」を推進。
山岳遭難事故の最多要因(約4割)として知られる「道迷い」以外にも、滑落・転倒・病気・疲労など「疲労の蓄積による体力や判断力の低下」に起因した事故が数多く発生している事実は「体力の適切な把握」や「体力に見合った山選び」が出来ていない可能性を示唆しています。
求められる体力や必要となるトレーニング、適切なペース配分等に関する自己理解を促し、自分の体力を適切に把握し、訪れる山を選べるようにすることは、登山者の安心・安全をさらに守ることに貢献します。
「安全登山・ウェルネスプロジェクト」および「YAMAP」では、今後、登山者ごとに異なる体力レベルを分析・数値化し、一人ひとりに必要な体力づくりを支援していきます。また、山・コースごとに求められる体力レベルの数値化・評価も行うことで「体力に合った山選び」を容易に。さらに、身体に高い負荷がかかった際のアラート等、新たな機能開発も予定しています。
登山者が、より安全・快適・健康に山を歩くことができるよう、さらなる支援内容の充実とセルフマネジメントの促進を図り、サービス(YAMAP)を利用することが、自己理解と遭難リスクの減少に自然とつながる状態の構築を目指します。
YAMAPについて
電波が届かない山の中でも、スマートフォンのGPSで現在地と登山ルートがわかる、登山を楽しく安全にするアプリ。山行の軌跡や写真を活動記録として残したり、山の情報収集に活用したり、全国の登山好きと交流したりすることもできる、日本最大の登山・アウトドアプラットフォームです。
2022年10月に累計340万ダウンロードを突破。
URL:https://yamap.com/
株式会社ヤマップ 会社概要
会社名 株式会社ヤマップ
本社所在地 福岡市博多区博多駅前3-23-20 博多AGビル6F
資本金(資本準備金含む) 1億円
事業概要
1. 登山・アウトドア向け WEB サービス・スマートフォンアプリ「YAMAP」の運営
2. 登山・アウトドア用品のセレクトオンラインストア「YAMAP STORE」の運営
3. これからの登山文化をつくるメディア「YAMAP MAGAZINE」の運営
4. 山・自然を活用したコンテンツ開発・コンサルティング・プロモーション 等
URL:https://corporate.yamap.co.jp/