金曜日, 11月 22, 2024
ホームその他遭難者をいち早く探すシステム「SAGASU(サガス)」を開発し、長野県警に提供する協定を締結

遭難者をいち早く探すシステム「SAGASU(サガス)」を開発し、長野県警に提供する協定を締結

迅速に遭難者を探すシステムで山岳遭難救助をサポートします!

ヤマレコは遭難者の位置情報をすぐに照会できる遭難者情報照会システム「SAGASU(サガス)」を開発し、長野県警察に提供する協定を結びました。SAGASUを使えば情報提供にかかっていた時間を短縮でき人命救助につながります。今後、他の都道府県警察とも協定を結び、山岳遭難救助活動が迅速にできるよう尽力します。

株式会社ヤマレコは長野県警察と「山岳遭難救助活動及び安全登山の普及・啓発に関する連携協定」を締結しました。
 

遭難者をいち早く探すシステム「SAGASU(サガス)」を開発し、長野県警に提供する協定を締結のサブ画像1_協定式の様子協定式の様子

山岳遭難救助活動及び安全登山の普及・啓発に関する連携協定の内容

  • 連携して安全登山の普及・啓発に取り組む
  • ヤマレコは遭難者情報照会システム「SAGASU」のアクセス権を長野県警察に提供する
  • 山岳遭難者の捜索、救助活動以外では使用しない
  • 適切に個人情報を取り扱う

この協定でヤマレコは遭難者をいち早く探す為に開発した遭難者情報照会システム「SAGASU(サガス)」を長野県警察に提供します。
ヤマレコが遭難者情報照会システム「SAGASU」を提供するのは長野県警察が初めてです。

遭難者情報照会システム「SAGASU(サガス)」(以下「SAGASU」)は遭難者を迅速に探すことを目的に作られたシステムです。
捜索者が遭難者の携帯電話番号などを入力すれば、遭難者の現在の位置情報と行動履歴を確認できます。
※遭難者が登山地図アプリ(ヤマレコ)を使用していた場合

また遭難者の計画書や、過去の山行記録も確認できるので、遭難者の装備の状況や登山レベルも推測できます。

 

 

 

https://cdn.slidesharecdn.com/ss_thumbnails/sagasu-221124133655-7d460665-thumbnail.jpg?width=320&height=320&fit=bounds” style=”” xx=”prtimes” />

 

近年、地図アプリを利用する登山者は年々増えています。

これまで遭難者家族から遭難救助要請を受けた場合警察はヤマレコの「遭難した登山者の情報提供依頼」から遭難者の位置情報などの提供を依頼していました。

【遭難した登山者の情報提供依頼】
https://www.yamareco.com/guide/faq/sounan/

長野県の遭難件数は2020年にコロナ禍を機に減少しましたが、密を避けられるアウトドア人気により2021年の遭難件数は再び増加に転じています。
2022年は11月までの遭難件数が、すでに前年を上回っておりヤマレコへの情報提供依頼も増加傾向にあります。

年度 2019 2020 2021 2022(11月まで)
遭難件数(件) 265 183 257 271

情報提供依頼を受けるとヤマレコはなるべく早く調査をし、情報があった場合は管轄の警察に電話で位置情報やそこに至るまでの履歴、計画書などの情報を提供しています。
※情報がない場合はメールで報告のみ。

 

これまでの遭難情報提供のやりとりは以下の手順でした。

  1. 捜索願(家族→警察)
  2. 情報提供依頼(家族又は警察→ヤマレコ)
  3. 位置情報とこれまでの履歴の確認方法を伝える(ヤマレコ→警察)
  4. 情報を隊員に伝達(警察→隊員)
  5. 捜索活動(隊員)

 

 

遭難者をいち早く探すシステム「SAGASU(サガス)」を開発し、長野県警に提供する協定を締結のサブ画像2_これまでの捜索活動の流れこれまでの捜索活動の流れ

遭難救助活動は人命に関わる緊急事態の為、迅速なやりとりが必要です。
ヤマレコは情報提供依頼を受けた場合、緊急事態ということを考慮し、なるべく即時対応と連絡をするよう心がけています。

しかし遭難はいつ発生するかわからない事態です。
業務時間ではない深夜や休日などすぐに対応できないこともあり、返事がいつ来るかわからない場合があります。
このような状況のため警察側は、遭難かどうかわからない案件(山に行ったかどうかわからない行方不明者など)や、連続する情報提供依頼に心理的ハードルが発生する可能性があります。
また情報が見つかった場合、緊急を要するため電話で位置情報、計画書などの確認方法を説明しますが、口頭の為メモするのに時間がかかる場合や伝達ミスが起きる可能性があります。

遭難者をいち早く探すシステム「SAGASU(サガス)」を開発し、長野県警に提供する協定を締結のサブ画像3_これまでの問題点これまでの問題点

 

 

 

今回提供する「SAGASU」を導入すると、時間がかかっていたヤマレコへの問い合わせ、情報のやり取りを省くことができます。
警察が「SAGASU」に遭難者の携帯電話番号などを入力すれば、ヤマレコを使っていたかどうかを確認することができます。遭難者がヤマレコのアプリを使っていた場合は位置情報や行動履歴、計画書を確認し、隊員にスムーズに情報を伝えられます。
登山者の位置情報が見つかった場合、SAGASUで発行された認証コードを隊員に伝えれば、隊員一人ひとりがそれぞれのスマホ画面で位置を確認することができます。

遭難者をいち早く探すシステム「SAGASU(サガス)」を開発し、長野県警に提供する協定を締結のサブ画像4_SAGASUを使った捜索活動SAGASUを使った捜索活動

 

 

 

 

遭難者をいち早く探すシステム「SAGASU(サガス)」を開発し、長野県警に提供する協定を締結のサブ画像5_SAGASUの画面SAGASUの画面

 

 

 

 

 

遭難者をいち早く探すシステム「SAGASU(サガス)」を開発し、長野県警に提供する協定を締結のサブ画像6_確認できる位置情報 左:パソコン 右:スマホアプリ確認できる位置情報 左:パソコン 右:スマホアプリ

今後もヤマレコは各組織との連携を深め山岳遭難防止活動、山岳遭難救助活動に尽力します。

■自治体の警察・消防の山岳救助関係者の皆様へ 
「SAGASU」を利用した山岳遭難捜索にご興味がありましたら下記のお問い合わせフォームから御連絡下さい。

申込み(お問い合わせ)フォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSe90heexzdqHrZSHBlaN9nUMKpBTTq4ov_6brojfLrLkcPbNw/viewform?usp=sf_link

■「SAGASU」の注意事項

  • 「SAGASU」は協定を結んだ自治体の警察・消防のみに提供します。
  • 「SAGASU」は山岳遭難の捜索、救助を目的とした場合のみ利用できます。

■登山者へのお願い
山岳遭難は誰にでも起きる可能性があります。
できるだけ遭難しない為に、遭難してもすぐに対応してもらう為に、
以下のことを心がけて安全に登山を楽しんでください。

  1. 予定ルートを入力した地図を山に行く前にダウンロードしておく
  2. ヤマレコに自分の携帯電話番号を登録しておく
  3. 電波の通じる場所では、機内モードを解除する
  4. 十分な容量のモバイルバッテリー、ケーブルを準備し登山に所持する
  5. 登山の計画を立てて、家族や警察に共有する
  6. いまココを家族に伝えて位置情報を確認してもらう

【参考】
よくある質問:遭難防止や遭難した時に自分でできる対策を教えて下さい
https://www.yamareco.com/guide/faq/self_rescue/

【参考動画】

 

【会社概要】
社名: 株式会社ヤマレコ
代表者 : 的場 一峰
設立 : 2013年7月
本社 : 〒390-0828 長野県松本市庄内1-8-12
URL : https://yamareco.co.jp/
<事業内容>
・登山専用SNSサイト運営
・登山アプリ開発、運営 他
 

RELATED ARTICLES

返事を書く

あなたのコメントを入力してください。
ここにあなたの名前を入力してください

Most Popular

Recent Comments