金曜日, 11月 22, 2024
ホームイベント【国際自然環境アウトドア専門学校】本校教員がワーケーション関連ウェビナーに登壇〜リスクマネジメントと越境学習 認知心理学に見る「不確実な社会への対応」〜

【国際自然環境アウトドア専門学校】本校教員がワーケーション関連ウェビナーに登壇〜リスクマネジメントと越境学習 認知心理学に見る「不確実な社会への対応」〜

NSGグループの国際自然環境アウトドア専門学校(新潟県妙高市、以下「i-nac」)の教員である小野(アウトドアプロインストラクター学科学科長)が、10月24日(月)に開催されたウェビナー「リスクマネジメントと越境学習 認知心理学に見る『不確実な社会への対応』」に登壇致しました(※1)。

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今回のウェビナーは、妙高ワーケーションセンター(運営:一般社団法人妙高市グリーン・ツーリズム推進協議会)主催で、「普段の環境(ホーム)と普段とは異なる環境(アウェイ)を往還することで生まれる『価値観の揺らぎ』により、『気づき』『発見』『学び』を得る」(※2)という越境学習に着目した、企業研修型のビジネスワーケーション事業の一環です。

その為、対象者は主に「越境学習に関心がある方」「会社以外の場で学びを得たいと考えている方」に向けて実施されました。本ウェビナーは、自然環境下で活動する際に必要となる「リスクマネジメント」という概念を主題にしながら、「その考え方やエッセンスをどのように日常の仕事や生活に活かせるのか?」を参加者と共に考える機会となりました。また、他登壇者として野外におけるリスクマネジメントの第一人者の村越真教授(静岡大学)が、認知心理学の観点から「アウトドア環境下でのリスクマネジメント」について学術的な知見を提供しました。

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ウェビナーでは始め、主催者である妙高ワーケーションセンターの竹内義晴氏から、同センターで展開されている企業研修型のラーニングワーケーションについて案内がありました。その後、今回のイベントの背景ということで、ビジネス社会でもリスク含みの時代が到来し、変化やリスクへの対応力を個々人で身につけていく必要性について語られました。

続いて、村越教授による「認知心理学にみる『不確実な社会への対応』」という内容でのご講演をいただきました。

「港にいる船は安全だが、それは船が本来作られた目的ではない」という米国の作家ジョン・A・シェッドの引用から始まり、村越教授が研究されてきた高所登山家のリスクの見方、考え方をご紹介いただきました。リスクにどう向き合うか、リスクをどのように捉えるか、リスクにどう対応するかといったリスクマネジメントに関する知見をご提供いただきました。その後、i-nacの小野が登壇し、リスクマネジメントの考え方や姿勢をどのように仕事や生活に活かすのか?という観点で、村越教授との対談を行いました。村越教授から、「i-nacのような学校では、それこそ授業の中でもリスクをコントロールしながら運営をされていると思うが、どのように実現しているのか?」といった質問もいただき、i-nacの授業運営・専門教育における方針や、開校以来19年間蓄積してきた実践知の一部をお話しする機会をいただきました。

また、参加者と共に考えるテーマ「コロナ環境下でのリスクマネジメント」について、村越教授より「リスクマネジメントの考え方をコロナ禍でどのように活かせるのか?」といった内容でお話しいただき、コロナ禍のリスクマネジメントという共通のテーマで考える機会となりました(※3)。

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最後に、ブレイクアウトルームで2部屋に分かれ、参加者と登壇者を交えて感想の共有や提案いただいたテーマでの対話の時間を過ごしました。その中では、「異業種ではあるが、共通する点は多く感じた。計画だけではなく、現場で感知する力の必要性など再確認できた」「自然の中では変化することは当たり前。その感覚を日常でも感じられるかは、これからの時代に重要になってくる」といった声が聞かれました。

i-nacでは、来年度から、専門教育と並行して、学外の学生や企業を対象とした研修事業サービスに本格的に着手いたします。(株)日本能率協会マネジメントセンターと連携したビジネスパーソン向け研修(自然を活用した越境学習プログラム ※4)や、一般社団法人野遊びリーグ(※5)への教育コンサルティング事業を通して蓄積しているノウハウを、学内外の人材育成に活用してまいります

※1:https://myokoworkation-20221024.peatix.com/
※2:引用元 「新時代を生き抜く越境思考」 沢渡あまね 技術評論社(2022年)
※3:参考:「新型コロナを学びに変える!アウトドア専門学校のリアル(前編)」
      https://www.i-nac.ac.jp/news/column/2611/
      「新型コロナを学びに変える!アウトドア専門学校のリアル(後編)」
      https://www.i-nac.ac.jp/news/column/2633/
※4:日経Smart Work 「自然を生かした学び(知識創造)の本質~変化するリアルな世界で自分をアップデートする~」https://drive.google.com/file/d/1Jf_Oul_Csqzf_6rM0TzUBOEOlZTkPOdh/view
※5:https://noasobi.or.jp/

■登壇者
村越 真(むらこし・しん)。1960年静岡生まれ。専門分野は認知心理学。ナヴィゲーション・リスク認知・安全教育。現在もオリエンテーリングやマウンテンマラソンなどで自らリスクと付き合うとともに、読図やリスクマネジメントの講習・講演などを通して研究成果を実践に還元している。主著書は「山のリスクと向き合うために」(東京新聞出版局)、「山岳読図ナヴィゲーション大全」山と渓谷社等。社会的活動として、(公社)日本オリエンテーリング協会業務執行理事、国立登山研修所専門調査委員。

 小野彰太(おの・しょうた)。平成元年生まれのゆとり世代。兵庫出身。20歳で妙高という自然豊かな環境を生活の基盤に選ぶ。それからは、都市と地方をシームレスにつなぐ為に、自然と人を繋ぐ仕事を実践。自身の生活は自然が身近で、手間のかかるライフスタイルへシフト。国際自然環境アウトドア専門学校では、アウトドア環境だからこそ養える人間力、持続的な地球環境の回復を支え、地方にも価値を見出す人材育成を妙高から目指し、日々学生と共に学び続けている。2020年からは、これらのノウハウをビジネスパーソンにも届けるため自然を活かした越境学習プログラムの開発に携わる。

国際自然環境アウトドア専門学校
法人名: 学校法人国際総合学園
所在地: 新潟県妙高市原通70
学校長: 大瀧則雄
URL: http://www.i-nac.ac.jp/
TEL: 0120-537-010

<NSGグループについて>
NSGグループは、教育事業と医療・福祉・介護事業を中核に、健康・スポーツや建設・不動産、食・農、商社、広告代理店、ICT、ホテル、アパレル、美容、人材サービス、エンタテイメント等の幅広い事業を展開する110法人で構成された企業グループです。それぞれの地域を「世界一豊かで幸せなまち」にすることを目指して、「人」「安心」「仕事」「魅力」をキーワードに、地域を活性化する事業の創造に民間の立場から取り組んでいます。

<NSGグループホームページ> https://www.nsg.gr.jp/

 

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