IoT機器ならではの省電力性能を活かし、単3乾電池2本で最大5日間ほどの連続動作が可能です。
株式会社PORTALFIELD(本社:東京都千代田区、代表取締役:高橋康平)は、山岳遭難防止対策の多様化を求めるニーズに応えるべく、従来にない方式でSOSやメッセージ送信、位置情報の追跡ができるシステム「FIELDCONNECT(フィールドコネクト)」を、株式会社ゼネックコミュニケーション(本社:京都府京都市、代表取締役社長:美馬芳彦)、アルインコ株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:小林宣夫)とともに共同開発いたしました。本システムで利用する専用端末は、LPWA規格の一つである「Sigfox」での通信を可能とし、携帯電話圏外や衛星携帯電話の使用が困難な樹林帯などでも利用可能です。また、Sigfoxサービスエリア外であっても、お手持ちのスマートフォンが携帯電話圏内であれば、スマートフォンの操作で現在位置情報をFIELDCONNECTサーバーへ送信することができるため、より多くの場所でサービスをご利用になれます。専用端末、月額利用料などを含むパッケージを、2022年8月10日より発売いたします。
- FIELDCONNECTとは?
FIELDCONNECT(フィールドコネクト)は、ユーザーのアクティビティ中のリアルタイム進行状況をインターネットから追跡できるだけでなく、FIELDCONNECT端末のボタン操作をすることで、あらかじめ設定したSOSやメッセージを任意のメールアドレスへ送信することができるサービスです。携帯電話の圏外が比較的多い、登山や山岳地域での活動中でも便利にご利用いただけます。
- 発売商品内容
・FIELDCONNECT端末(DK-SF03GFC):¥24,000
・事務手数料:¥3,000
・月額利用料(通信料含む・12ヶ月分)
¥990×12ヶ月=¥11,880
上記内容をパッケージ化した商品を下記販売店にて新発売いたします。(※上記金額はすべて税抜)
・PORTALFIELD ONLINE STORE
https://store.portalfield.com
・さかいやスポーツエコープラザ
東京都千代田区神田神保町2-30 昭和ビル1F
TEL:03-3262-0583
(パッケージ商品ではなく、事務手数料が¥2,000になる事務手数料割引パックを販売します。)
- 新発売記念キャンペーンを開催します!
FIELDCONNECTの新発売を記念して、8/31まで先着80名様が利用できる¥880(税込)割引クーポンコードをプレゼント!PORTALFIELD ONLINE STOREで使用できます。
「STARTFIELDCONNECT」を、お会計の際にクーポンコード欄に入力してください。
・PORTALFIELD ONLINE STORE
https://store.portalfield.com
- 主な機能
①トラッキング
FIELDCONNECT端末の最新の位置をほぼリアルタイムでインターネットから見ることができるほか、シェアビューを使うと家族や友人、SNSフォロワーさんなどとマップ画面を共有できます。登山用に特化し見やすい「山と高原地図(昭文社)」での地図表示も可能です。 マップマッチング機能を使うと、位置情報の軌跡を登山道などに自動的に合わせることができ、なめらかな軌跡で表示できます。
②SOS送信
アクティビティ中の緊急時には、「SOS」ボタンを押すだけでSOSメッセージをあらかじめ設定したメールアドレスへ送信できます。SOSメッセージはタイトルを含め編集可能なほか、意図せずSOS送信したことをキャンセルするための「SOSキャンセル」メッセージを送信することもできます。SOS送信は警察や消防など関連諸機関に直接通報する機能ではありませんので、より柔軟な使い方が可能です。
③メッセージ送信
タイトル付きの任意の文章をメッセージとしてあらかじめ登録しておけます。メッセージは5種類、送信先のメールアドレスは10件登録できます。登録しておいたメッセージはFIELDCONNECT端末の「MSG」ボタン操作で送信できます。
④シェアビュー
ログインが必要なダッシュボード内で表示しているマップ画面を共有できる機能です。表示するアクティビティ期間を設定することでシェアビュー用の専用URLを作成でき、そのURLにアクセスするとログイン無しでマップ画面を見ることができます。 シェアビュー用のURLの一部は任意の文字列にすることができ、オリジナルなURLを作成することも可能です。
- サービス構成
FIELDCONNECTは、専用端末とマップ表示ページ、メッセージや各種設定を行うダッシュボードシステム、LPWA通信規格の一つであるSigfox通信を組み合わせて構成されています。
- FIELDCONNECTの特徴
・携帯電話圏外や樹林帯など衛星携帯電話を使いにくい場所であっても、FIELDCONNECTサービスエリア内(Sigfoxサービスエリア)であれば位置情報の定期自動送信、SOSやSOSキャンセル、任意のメッセージをあらかじめ設定しておいた最大10件のメールアドレスに端末のボタン操作でリアルタイム送信が可能です。SOSやSOSキャンセル、メッセージ1番〜5番の文章は自由に登録でき、全角文字にも対応、日本語環境でも問題なくお使いになれます。
・FIELDCONNECT端末の位置履歴を専用ダッシュボードのマップ画面上で見ることができるほか、「シェアビュー」機能を使い、マップ画面の共有URLを発行することで、ダッシュボードへアクセスできない人ともその画面を共有することが可能です。シェアビューURLをあらかじめ家族や友人、SNSフォロワーさんなどと共有することにより、あなたの位置情報とメッセージの送信履歴を様々な人とほぼリアルタイムで共有することができます。
・FIELDCONNECTサービスエリア(Sigfoxサービスエリア)外であっても、お手持ちのスマートフォンがサービスエリア内(圏内)であれば、ダッシュボード内のマップ画面をスマートフォンで表示させ「手動」ボタンを押すことで、スマートフォンで取得している位置情報をFIELDCONNECTサーバーへ手動送信することができます。これにより、FIELDCONNECTサービスエリアとご契約のスマートフォンエリアの両方で位置情報の取得が可能となり、ご利用できるエリアが大幅に広がる仕組みになっています。
・緊急時にはSOSボタン操作をすることで、SOSメッセージをEメールできます。警察や消防など関連諸機関に直接通報する機能ではありませんが、あらかじめ設定した人に送信できます(最大10メールアドレス)。間違えてSOSを送信した場合には、SOSキャンセルメッセージを送信することも可能です。
・FIELDCONNECTダッシュボードでは、SOS、SOSキャンセルのほか、あらかじめ5種類のメッセージを登録しておけます。メッセージは端末の「SOS」か「MSG」ボタンの操作で、それぞれ最大10メールアドレスにメール送信できます。すべてのメッセージ種別名やタイトルは編集可能で、本文は編集できるだけでなく、文字数制限もありません。
・バッテリーは単3乾電池2本で長時間稼働を実現。9分間隔の位置情報自動送信で、電源を入れっぱなしでも約5日間バッテリーが持続する、IoT機器ならではの省電力設計です。自動送信間隔は端末の設定を変更することで6分、9分(初期設定)、12分、自動送信無しから選べます。アルカリ乾電池のほか、寒冷地に強いリチウム乾電池も使用できます。
・FIELDCONNECTは、位置情報取得の利用衛星にGPSだけでなく国産のみちびきにも対応したGNSS端末です。より確実な測位を実現しています。
・端末の開発・製造は、無線機・トランシーバーで知られるアルインコ株式会社が担当。製造も日本国内の工場で行われている安心の端末です。
- サービス利用可能エリアと利用できる機能
FIELDCONNECTサービスエリア(Sigfoxサービスエリア)ではクラウドサーバーへの位置自動送信機能とメッセージ送信機能が使えます。FIELDCONNECTサービスエリア外であっても、お手持ちのスマートフォンのサービスエリア内であれば、スマートフォンの操作によりクラウドサーバーへ手動で位置を送信できる「位置手動送信機能」が使えるようになっています。
- ダッシュボードの各機能
①FIELDCONNECTと同期するインターフェイス
ダッシュボードは、FIELDCONNECT端末の送信データと同期し、ユーザーのアクティビティ中の位置情報やメッセージ履歴などの状況をほぼリアルタイムに表示する、FIELDCONNECTの中心的な機能です。 ユーザーが持つ端末の位置はこのダッシュボード内のマップから確認することができ、表示可能な地図も国土地理院地形図やOpenStreetMap、Googleマップを始めとして、登山に特化した「山と高原地図(昭文社)」表示にも標準対応しています。スマートフォン、タブレット端末での表示にも対応しています。
②トラッキングとメッセージ
端末の最新の位置やそれまでの位置履歴を各種地図画面上で見ることができます。アクティビティデータを表示する期間を日時指定して、その間のデータだけを表示することが可能です。 アクティビティ中の緊急時には、SOSやSOSキャンセルを送信できるほか、5つのメッセージをあらかじめ設定した送信先へメール送信できます。各種メッセージが正常に送信ができたかどうかの履歴は、その内容を含めてダッシュボード内から確認できます。
③マップマッチング機能
端末から送信された座標データを元に、歩いたと思われるルートを推定し、そのルートに沿ってトラックデータを表示できます。もちろん登山道にも対応しています。オン・オフの切り替えはワンタッチです。地形図や登山地図の読み方に慣れていない方でも、直感的にどこを歩いたのか分かりやすくなります。
※座標位置が道から大きく離れている場合や、一度に表示する座標データが多い場合は予想した結果が表示されない場合があります。この機能はあくまで推定に基づく機能となりますので、必ずしもそのルートを歩いたとは限りませんこと、その点はあらかじめご了承ください。
④シェアビュー
家族や友人、SNSのフォロワー、その他アクティビティ中の状況をシェアしたい人などに対して、マップ画面をシェアすることができます。ダッシュボードのマップ画面を表示するにはログインが必要となりますが、この機能を使うとログインせずに共有用に用意されたマップ画面を見ることができます。
いつからいつまでのアクティビティを表示させるのかなど、共有用のマップ画面は「シェアビュー設定」メニューで準備できます。シェアビューURLの末尾はお好きな文字列を指定することができますので、あなただけのURLを作成することが可能です。
設定が済み、「シェアビューを開始する」ボタンを押した後は、シェアビューURLをシェアしたい相手に伝えましょう。TwitterやFacebookにシェアビューURLをシェアするにはボタン一つで簡単にできます。あなたのフォロワーとアクティビティをほぼリアルタイムで共有して楽しむのもいいかもしれません。
シェアビューを終了したい場合は、「シェアビューを終了する」ボタン(シェアビューを有効している間に表示されます)を押すことで、使用したシェアビューURLは無効となり、共有用のマップ画面を見ることはできなくなる安心仕様になっています。
- FIELDCONNECTサービスエリアとSigfoxについて
FIELDCONNECTは、国内人口カバー率が95%(2021年11月時点)におよぶSigfoxネットワークを利用しています。 携帯電話圏外や樹林帯など衛星携帯電話が繋がりにくい場所であっても、FIELDCONNECTのサービスエリア内であればリアルタイムに位置自動送信やSOS・メッセージ送信が可能です。
山岳地帯、登山道においてもカバー
上記地図は、富山県の剱岳から立山、五色ヶ原、スゴ乗越、薬師岳を経て、太郎平へ至る稜線における、各社サービスエリアの比較となります。Sigfoxは比較的新しい通信規格のため、一般の登山者や山岳地域で活動する方々にはこれだけの場所で通信ができることはほぼ全くと言っていいほど知られていませんが、長距離でも電波が届きやすい強みを活かして、北アルプスの最奥地にいたる山域でもこれだけ充実したサービスエリアになっています。
数度にわたる実証試験ではSigfoxサービスエリアにおける通信状況やFIELDCONNECT試験端末の動作をテストいたしましたが、期待する良好な結果を得ることができました。
FIELDCONNECTサービスエリア
https://fieldconnect.jp/fc-servicearea
- FIELDCONNECT開発のきっかけ
私は登山が好きで、個人的な趣味のほか、これまでには職業としても登山をしてきた時期がありました。登山者が一番不安に思うことの一つが遭難事故です。備えを十分にして登山に臨んでも、転倒や滑落、道迷い、雪崩、気象悪化、不注意によるミスなど、想定外の事故の可能性はゼロではありません。万が一遭難してしまった場合、山岳地域では、携帯電話が圏外の所も多いため、本人が救助要請を行うことが難しいことも多く、登山者の位置情報をリアルタイムに把握できないことも多いことから、救助が遅れることがあります。
「リアルタイムで位置情報確認ができ、万が一の時はSOSメッセージの送信も可能な、安価なサービスがほしい」と常々思っていた時に、Sigfoxという通信規格の存在を知りました。これは低価格・低消費電力・⻑距離伝送(Low Power Wide Area=LPWA)を特⻑とするものです。
「Sigfoxを利用すれば、登山者の安全を確保するためのサービスが実現できるのではないか」と思ったことが、FIELDCONNECT開発のきっかけです。その後、実証実験を重ねていくうちに、携帯電話がつながらない山の稜線や樹林帯の登山道、人里離れた登山口でも、Sigfoxサービスエリア内であればほぼ問題なく正常に通信ができたことから、製品化へ向けて開発を進めることにしました。この様な経緯で生まれたFIELDCONNECTが、全国の登山者や山岳地域で活動する人の安全を守ることへの一助になればと考えています。(代表取締役:高橋)
- Sigfoxとは
Sigfox(シグフォックス)ネットワークは、2009年にフランスSigfox社が提供を開始したLPWA規格の一つです。 日本国内では920MHz帯アクティブタグとして制度化されている帯域を使用したサービスを、京セラコミュニケーションシステム株式会社(KCCS)が電気通信事業者として展開しています。
Sigfoxデバイスは、1回最大12バイトのデータ(メッセージと呼ぶ)を送信する際、必ず3回のリピテーションを、周波数を変えて行う仕組みとなっています。 また、Sigfoxデバイスから送信されたメッセージは、1基地局のみと通信するのではなく、受信可能な基地局すべてで受信し、1つのデータとしてSigfoxクラウド上で管理されます。 さらに、超狭帯域(ウルトラナローバンド)通信は必要な受信帯域幅が狭いため、影響を受けるノイズ成分を抑えることができるという特長もあります。 これらの特長により、通信の安定性、耐干渉、耐障害性を高めています。
- 株式会社PORTALFIELDについて
株式会社PORTALFIELDは、 FIELDCONNECT事業を始めとして、全国2000箇所以上の天気予報が無料で見られる「山小屋と山の天気予報 mikketa」、登山情報「ヤマメディア」、総合ニュース「PORTALFIELD News」などのサービスを展開しています。
会社概要
会社名:株式会社PORTALFIELD(カブシキガイシャポータルフィールド)
所在地:〒101-0051 東京都千代田区神田神保町2-13 神保町藤和ビル6階
ウェブサイト:https://portalfield.com
設立:2021年12月3日
資本金:1,000千円
役員:代表取締役 高橋 康平
認定:電気通信事業届出事業者(A-03-19359)
Sigfoxアプリケーションパートナー
内閣府地方創生SDGs官民連携プラットフォーム会員
IoT推進コンソーシアム会員