水曜日, 10月 8, 2025
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町のウェルビーイングを高める官民連携 長野県松川町、人口減少などの課題解決へ モンベルと協定締結

アウトドアの知見を防災・健康・観光・農業に活かす取り組みを。モンベルの「7つのミッション」と連携し、全国モデルの地方創生を目指す。

左:株式会社モンベル 代表取締役会長 辰野勇   右:松川町長 北沢秀公

長野県松川町(町長:北沢秀公)は、令和7年10月7日、アウトドア総合ブランドの株式会社モンベル(代表取締役会長:辰野勇)と包括連携協定を締結しました。本協定は、松川町が有する豊かな自然・農林業・観光資源を生かし、少子高齢化や防災、地域経済の活性化に加え、町外からの来訪者数の伸び悩みという課題の解決に向けて、モンベルが掲げる「7つのミッション」との親和性を軸に、官民連携で具体的な事業を推進するものです。

町民のウェルビーイング向上にむけて

松川町は、令和7年4月よりスタートした第6次総合計画で、「いっしょに育てよう 一人ひとりが輝く 笑顔あふれるまち まつかわ」をまちづくり将来像として掲げ、一人ひとりが生活の中で継続的な幸せを実感できること、すなわち町民一人ひとりの「幸せ実感(=ウェルビーイング)」の向上を最重要の軸としています。ウェルビーイングの向上を達成するための重点施策として「子育て・シゴトづくり・移住定住」の3つの柱を掲げ、リニア中央新幹線、三遠南信自動車道の開通という大きな変化を目前に控え、人口減少時代におけるあらゆる地域課題の解消を図ることを目的として施策の展開を進めています。その中で、株式会社モンベルが掲げる7つのミッションが松川町の課題解決の方向性と合致しており、双方の強みを持ち寄ることで、全国モデルとなる地方創生の実装を図ります。今回の協定は、まさに町のウェルビーイングの向上という長期ビジョンに向けた、官民連携による力強い一歩となります。

令和7年4月よりスタートした、第6次総合計画〜しあわせ実感まつかわ〜より抜粋:計画構成図

協定で実現する、松川町の3つの未来像

【未来像1】自然が“遊び場”と“学び場”になるまち

子供の野外活動推進、環境保全意識の醸成など 

【未来像2】健康で災害に強いまち

健康寿命の増進、防災力向上、バリアフリーな自然体験など

【未来像3】農業と観光が融合した“稼げる”まち

エコツーリズム促進、一次産業支援、魅力発信など

これら3つの未来像を実現するため、これから連携を密にし、取り組みを進めてまいります。

協定締結にあたって

松川町長 北沢 秀公

今回の包括連携協定を締結したこと、まずは率直に大変嬉しく思います。本協定にある7つの連携事項を通じて、松川町の豊かな自然や農業を強みと捉え、町民が松川町で暮らすことの幸せを実感し、持続可能な地域づくりがさらに進展することを期待しています。今後、松川町全域をフィールドとした自然体験や地域資源の活用、防災力の向上など、多様な分野で株式会社モンベルの知見と連携し、町民の皆様が誇れる、持続可能な松川町の未来を共創してまいります。

株式会社モンベル 代表取締役会長 辰野 勇

このたび松川町と包括連携協定を結べたことを大変うれしく思います。モンベルは全国167か所と協定を進めており、自治体では125か所目となります。長野県内でも実績を重ねてきました。松川町ではアウトドアを軸に、子どもたちの生きる力の涵養、健康寿命の延伸など、住民の生活の質の向上に寄与していきます。南アルプスをはじめ広域でつながるエコツーリズムは、地域経済を元気にする有効な手段です。近隣自治体とも連携しながら、登山や自然体験の魅力を安全に、持続可能な形で育てていきます。これまでの成功事例も活かし、事業を一つずつ丁寧に進めます。住民にワクワクを届け、夢の持てるまちづくりに全力で協力してまいります。

松川町役場産業観光課産業連携係 係長 清水 遼

松川町は「くだものの里」として知名度はありますが、町のほとんどが森林となっています。約3年の林務担当時代より、森林資源は多いものの活用しきれていない、当町にとって原石であると確信し、これまでも山の資源活用を推進して来ました。同社の力をお借りすることで、松川町の森林資源価値を町内外問わずより多くの方に広く知っていただき、関係人口創出等によって生み出される地域変革や、住みやすいまちづくりを進めたく、今回、包括連携締結とさせていただきました。

今後について

本プレスリリースは協定締結のご報告となります。今後、地域の皆さまと共に具体事業を丁寧に磨き上げ、準備が整い次第、段階的に発表してまいります。ぜひ続報をお待ちください。

本協定を通じ、松川町は自然とともに生きる知恵を次世代へつなぎ、誰一人取り残さないアウトドアの価値を地域で実装してまいります。全国の皆さまの関心とご支援を心よりお願い申し上げます。

松川町について

南アルプスとりんご(令和6年11月撮影)

松川町は、中央アルプス・南アルプスを望む伊那谷に広がる地形を生かした果樹栽培100年の里として、りんご・なし・ぶどう・柿などの果樹園、天竜川流域の里山、町内を流れる片桐松川の清流など豊富な自然環境を有します。一方、人口減少や高齢化、担い手不足、気候変動に伴う自然災害リスクに加え、観光資源がまばらに分散し公共交通や周遊導線が弱いことで滞在・周遊が生まれにくいという構造的課題にも直面しています。今回の協定により、町の特性と資源を結び直し、持続可能で誇りある地域の未来づくりを加速します。

【松川町公式ホームページ】

https://www.town.matsukawa.lg.jp/

株式会社モンベルについて

株式会社モンベルについては、ホームページをご覧ください。

https://www.montbell.jp/

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