水曜日, 7月 2, 2025
ホームイベント全国で増える水難事故にそなえる「海のそなえハウス」今夏新始動 フローティングアイテムを着て遊べる体験拠点が三浦海岸に登場

全国で増える水難事故にそなえる「海のそなえハウス」今夏新始動 フローティングアイテムを着て遊べる体験拠点が三浦海岸に登場

7月12日(土)~8月16日(土) 計7日間開設

日本財団 海のそなえプロジェクトは今期の施策の1つとして、2025年7月12日(土)~8月16日(土)の土日祝にMIURA FUN BEACH三浦海岸(神奈川県)にて「海のそなえハウス」を開設いたします。

本取り組みは、新たなフローティングアイテムの開発に向けて、海水浴場を訪れる一般来場者を対象に、アイテムの着用体験調査や受容性評価を実施するものです。従来のライフジャケットに代わる、安全性とデザイン性を兼ね備えた選択肢の創出を目指し、使用感・デザイン性・価格・利便性に関する一般の方の率直な声を集め、今後の製品改良と社会実装に活かしていきます。

この取り組みは次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

■実施背景

例年、海岸での遊泳や河川での川遊び、釣り中の溺れの事故が多く発生しており、本プロジェクトにて2024年度夏季に実施した報道実態調査によると、全国の対象水域での溺水者数は265人で、そのうち172人が死亡という結果でした。今年度も6月より同様の報道実態調査を開始していますが、6月19日発表時点で全国で24人の溺水者が確認され、そのうち17人が死亡しています。(参照:https://uminosonae.uminohi.jp/report/data/)

また、昨年の1万人以上を対象にした調査で、「溺れない、溺れそうになっても助かるためのそなえや行動」について質問したところ、約6割が「ライフジャケットの着用」と回答とする一方で、約半数以上がライフジャケットの着用経験がない、と回答。加えて、海や川など遊泳時のライフジャケットの着用経験は15%以下と判明したことを踏まえ、救命胴衣としてのライフジャケットの着用イメージを転換するとともに、まずはフローティングアイテムを「遊びながら試せる」体験拠点とし、シチュエーション別の使い分けや定性データの収集を通じて、実用性と楽しさを伝え、子どもも大人も着たくなる・使いたくなる感覚を育む場を目指そうと考えました。

海辺の安全対策として従来使用されてきたライフジャケットには、「暑い・動きづらい・見た目が気になる」といった声も多く、着用率の向上には課題が残されています。

海のそなえハウスではこうした課題を解消する新たなフローティングアイテムの開発を目的に、以下の点を中心に調査を実施予定です。

・デザインや価格、着心地、使いやすさが改善されれば購入意向は高まるのか

・実際に着用してもらうことで、どのような評価・意見が得られるか

・海外製の商品や国内プロトタイプに対するユーザーの受け取り方はどうか

また、実施場所であるMIURA FUN BEACH三浦海岸は三浦市により2年ぶりに海水浴場が開設される場所であり、三浦海水浴場が「安全かつ家族で訪れやすい」という従来からの特徴とともに今回新たに創出される食、ビーチスポーツ、音楽や文化等のコンテンツ提供により地元の方だけではなくさまざまな方の来場が見込まれるため、この度の海のそなえハウスの設置に至りました。

■開催概要

・開催名称:海のそなえハウス

・開催日程:2025年7月12日(土)、20日(日)、26日(土)、8月2日(土)、9日(土)、10日(日)、16日(土)

      ※全7日間、各日10:00〜16:00予定

・開催場所:MIURA FUN BEACH三浦海岸 (〒238-0101 神奈川県三浦市南下浦町上宮田)

・主催:うみらい環境財団

・共催:日本財団、日本ライフセービング協会、日本水難救済会

・協力:Muta Japan、タバタ、グローブライド

■コンテンツ内容

1. フローティングアイテムの無料レンタル体験

一般海水浴客向けに、4タイプのフローティングアイテムを無料で貸出(1日最大50着予定)

使用後にアンケート調査を実施し、着心地や利便性、購入意向などを確認

あわせて今後の商品開発に向けた試作品も対象に調査と展示エリアでのタッチ&トライも実施予定

2. 海のアクティビティ体験会(要予約)

専門指導のもと、フローティングアイテムを使った安心・安全な海遊び体験

午前・午後の2回開催(各回15〜20名)

3. 水難救済会の安全講習会※不定期

①海で遊ぶための準備や、遊ぶときに気をつけることなどのレクチャー

②水上・水中での姿勢の取り方やイカ泳ぎの実技レクチャー

※海のそなえハウス営業日で不定期開催

※状況によってコンテンツ内容に変更が生じる可能性がございます。あらかじめご了承ください。

■今後の展望

「海のそなえハウス」で得られた実証データと利用者の声は、各企業との連携を通じて今後の製品開発に反映できればと考えています。本取り組みを通じて、フローティングアイテムの新たな選択肢を検討し、安全で、楽しく海を楽しめる社会を目指してまいります。

メディア・教育機関等での活用を想定したアーカイブ素材の提供も開始

本プロジェクトに関わる日本ライフセービング協会や河川財団等の素材を集約し、メディアや教育機関、自治体等での啓発活動に活用いただける動画素材を揃えています。離岸流やライフジャケットの正しい着用方法、フローティングアイテムなどについての動画が47本格納されています(2025年7月1日時点)

URL:https://uminosonae.uminohi.jp/media/download

ご希望の動画のDLボタンをクリックし、所定情報を入れていただくとDLが可能です。水難事故防止の周知啓発の一助となることを期待しています。

<団体概要>

うみらい環境財団、日本ライフセービング協会、日本水難救済会の3者が推進し、日本財団が企画・統括する、日本初(※)のコンソーシアム型プロジェクト。3カ年計画で「海のそなえ」の新しい常識の浸透を図ることを目標としています。

毎年発生する水難事故の減少を目指して既存の対策の常識を疑い、さまざまな調査により蓄積した科学的データと事実に基づいた新たな情報発信や教育プログラム、双方向でのコミュニケーションの開発等を通じて、国民が自ら共感し主体的に水難予防の意識を醸成することを目的として活動しています。

(※複数団体による水難事故防止のためのプロジェクトにおいて)

https://uminosonae.uminohi.jp/

日本財団「海と日本プロジェクト」

さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。

https://uminohi.jp/

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