水曜日, 2月 26, 2025
ホームイベント老舗スイミングクラブ3代目・大森玲弥が中小企業庁主催「アトツギ甲子園」で愛知県初の優秀賞受賞!

老舗スイミングクラブ3代目・大森玲弥が中小企業庁主催「アトツギ甲子園」で愛知県初の優秀賞受賞!

ブルーオーシャンならぬ「ブループール」!障がい児向け水泳カリキュラムが高評価を受け、教育・スポーツ部分野で初、女性として史上二人目の快挙を達成

株式会社岡崎竜城スイミングクラブ取締役・大森玲弥(プレゼンテーションの様子)

株式会社岡崎竜城スイミングクラブ(本社:愛知県岡崎市)の取締役の大森玲弥が、2025年2月20日(木)に東京・大手町で開催された経済産業省中小企業庁主催の「アトツギ甲子園」決勝にて、「特別支援教育向け学校水泳カリキュラム」をテーマにプレゼンテーションを行い、優秀賞を受賞しました。プレゼンテーションのタイトルは「すべての子どもに可能性を:特別支援学級に学校水泳の新提案」です。

今回の入賞者5名のうち、大森は唯一の女性であり、最年少の入賞者となりました。アトツギ甲子園の過去19名の入賞者の中で、女性はわずか2人目となる快挙です。また、これまでの出場者の中で、愛知県からの入賞者は初。教育やスポーツ分野の入賞も今回が初めてです。

受賞コメント

「全国からイノベーティブなアイディアが集まる中で、まさか自分が優秀賞に選んでいただけるとは思わず、驚きとともに大変光栄に思っています。

スイミングは子どもの習い事No.1でありながら、『ビジネス』や『事業承継』という視点で考えられることは少ないのが現状です。しかし、スイミング業界もまた、事業承継の課題を抱えており、革新的なアイデアを生み出し続ける必要があります。今回の受賞を通じて、当クラブのみならず、スイミング業界全体についても、多くの方に考えていただける機会になればとても嬉しいです。

このような機会を与えてくださった中小企業庁の皆様、審査員の皆様、そして応援してくださった地元の皆様に、心より感謝申し上げます。

また、全国から集まったアトツギの皆様から多くの学びと刺激をいただきました。スタートアップが注目される昨今、今こそ家業を継ぐアトツギが評価されるよう、みんなと一緒に新しい価値を創造していきたいです。予選、決勝を通じて、多くの心強い戦友との繋がりを得られた事、心底幸甚です。

プレゼンをして終わりではなく、今後はこのカリキュラムを全国の学校や教育機関へ広げるとともに、行政との連携も視野に入れています。岡崎竜城スイミングクラブ、地元・岡崎市、そして水泳業界のさらなる成長に貢献できるよう、精進してまいります。」

大森玲弥・受賞の様子

大森玲弥プロフィール

大森・幼少期の大会の様子
大森・普段の指導の様子

大森玲弥は、アメリカ人の父と日本人の母の間にボストンで生まれ、テキサス州で育ちました。高校生の頃、先代・大森國臣の難病発覚を契機に地元愛知県で学ぶ決意を固め、名古屋大学法学部に進学。学部在学中は祖父の鞄持ちとして水泳指導と会社経営の現場を体験し、大学3年生の時に先代を看取りました。学部卒業後、幼少期から二つの文化背景に触れて育まれた社会問題への深い関心が学問への原動力となり、東京大学大学院法学政治学研究科に在籍後、スコットランドに場を移しエディンバラ大学大学院国際変動・社会学研究科修士課程を修了しました。

祖父のビジョンを現代に受け継ぐべく、2021年より家業に本格的に取り組み、母・大森久美社長と共にダラス校の立ち上げを実現。一方で、青春時代は水泳・水球・シンクロナイズドスイミングという三種の水中競技に情熱を注ぎ、そのスポーツで培った多角的な視点と強靭な精神力は、岡崎竜城スイミングクラブの次世代アトツギとして、クラブの更なる発展と地域社会への貢献に大いに寄与しています。

アトツギ甲子園とは

古賀友一郎 経済産業副大臣

アトツギ甲子園は、中小企業の後継者が既存の経営資源を活かした新規事業アイデアを発表するピッチイベントです。今年度の決勝には、全国からエントリーのあった189名の中から、地方大会を勝ち抜いた18名が出場しました。

本大会では、九州・沖縄、中国・四国、近畿、中部、関東、北海道・東北の6ブロックに分かれて地方大会が開催され、各ブロックの上位3名が決勝大会へ進出しました。

第5回アトツギ甲子園決勝大会入賞者

入賞者5名:左から、熊田征純さん、今泉亮太郎さん、芦田拓弘さん、栗田貴宏さん、大森玲弥

経済産業大臣賞: 株式会社あしだ 芦田拓弘 さん(京都府)

中小企業庁長官賞: 豊実精工株式会社 今泉亮太郎 さん(岐阜県)

優秀賞:

岡崎竜城スイミングクラブ 大森玲弥(愛知県)

ニッケンかみそり株式会社 熊田征純 さん(岐阜県)

有限会社 育葉産業 栗田貴宏 さん(大分県)

決勝大会審査委員

審査員と入賞者記念写真

コクヨ株式会社 代表執行役社長 黒田 英邦 氏

株式会社マクアケ 共同創業者/顧問 坊垣 佳奈 氏

株式会社由紀精密 代表取締役 大坪 正人 氏

早稲田大学ビジネススクール 教授 杉田 浩章 氏

iSGSインベストメントワークス/チャレンジパートナーズ 代表パートナー 佐藤 真希子 氏

決勝大会の審査基準

大森玲弥(質疑応答の様子)

決勝大会では、4分間のプレゼンと6分間の質疑応答を通じて、以下の5つの観点で審査・評価がされました。

  • 新規性: 支援学級向け水泳指導の受け皿の不足という社会課題に着目し、民間スイミングスクールが対応できる仕組みを提案。

  • 持続可能性: 長年の指導ノウハウを活かし、ライセンシング事業として継続的に展開可能なビジネスプランを確立。

  • 社会性: 水泳授業の民間委託が進む中で、水泳授業の現場でもインクルーシブ教育の実現を可能に。

  • 経営資源活用: 社内に蓄積されたカリキュラムという無形資産を活用し、新たな価値を創出。

  • 熱量・ストーリー: 先代が築いた障がい児向け水泳指導の理念を継承し、次世代に向けた取り組みを発展。

▼審査委員からのコメント

  • 水泳のインクルーシブ教育は社会全体への素晴らしいリーダーシップだと感動した。自社の水泳教室事業にとどまらず、より広げていくことを目指していることは素晴らしい志。

  • ローカルに根差しているところも良い高みを目指して、自社のノウハウを支援学級向け民間委託水泳授業の行政や国が認める資格にまでなることを目指してもよいのかと考える。

  • 水泳自体が健康にも役立ち、心身ともに良い状態に持っていく効果がある中で、障がい者向けのカリキュラムを作るというとても良い取り組みだと思う。

  • 自社しか持たない価値をうまく活用している。展開しながらもこのノウハウをどのように守っていくか難しいところだが取り組んでもらいたい。

  • 障害児学校において水泳の授業が取り込めないという社会的な課題、インクルーシブ教育を実現していくために持っているノウハウはとても生きると思う。

  • 海外にも通用するカリキュラムになっているようで素晴らしい。そこをどこまで広げていけるかが鍵になると思う。

  • 滑らかなプレゼンだった。水泳自体は体や肺を鍛えるためにもすごく良いスポーツでありながら、学校で教えるにはリスクなども多く、アウトソースされている中でポテンシャルはあると思う。

  • 特に障害時に特化したカリキュラムについては元々身体が弱い子供達に提供できるので、社会課題解決の面から見ても良い。

アトツギ甲子園決勝進出したファイナリスト全員との集合写真

経済産業省プレスリリース【第5回アトツギ甲子園・決勝大会受賞者】:https://www.meti.go.jp/press/2024/02/20250220004/20250220004.html

岡崎竜城スイミングクラブについて

岡崎竜城スイミングクラブは愛知県岡崎市で50年以上の歴史を持つ会社です。市内2校の校舎で子ども向けスイミングスクールを運営する他、水難訓練の普及、水泳カリキュラムの国内外への提供を行っております。2021年にはアメリカ・テキサス州にダラス校を設立。水泳を通じて、努力することの大切さ、苦手を克服することの充足感、水難から命を守ることの尊さ、そして目標を達成することへの喜びを伝え、子どもたちの明るい未来に貢献します。

会社名:株式会社岡崎竜城スイミングクラブ
所在地:愛知県岡崎市日名南町19番地14
代表取締役:大森 久美
URL: https://tatsuki-group.com/

アトツギ甲子園の様子

会場の様子・パネル
控室・プレゼン前準備の様子
会場の様子
中部ブロックファイナリスト
プレゼン前・緊張の様子
大森のプレゼン開始
大森・プレゼンの様子
大森・プレゼンの様子
大森久美社長も応援にかけつけました
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