金曜日, 11月 22, 2024
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水難訓練の日に開催!岡崎竜城スイミングクラブ・プールびらきで着衣泳【イベントレポート】

~親子で考え感じた、水難事故から命を守るために知るべきこと~

プールサイドで集合写真

本レポートは、2024年7月15日(月・祝)に行われた、水難訓練の日の認知向上と水難訓練の啓発を目的に岡崎竜城スイミングクラブで実施した「プールびらき」の実施レポートです。本レポートは企画・運営協力をさせていただきましたONE RIVERがまとめています。

イベント当日は31組88名の方々にご参加いただき、前半は館内の多目的室にて、クイズ形式でもしもの時に命を守るためにはどうしたらいいかを考える「おはなし会」、後半はプールにて泳力別に分かれて、親子で着衣泳講習を行いました。楽しみながら水と親しむために大切なことを学ぶ充実した時間となりました。くわしくは以下のレポートをぜひご覧ください。

■イベント概要

イベント名:岡崎竜城スイミングクラブ プールびらき

開催日時:2024年7月15日(月・祝)13:30~16:00 

場 所:岡崎竜城スイミングクラブ本校(岡崎市日名南町19番地14)

参加費:無料(事前申し込み制) 
参加者:31組88名

実施内容(当日のタイムスケジュール):

13:30~13:50:開会式

13:50~14:30:おはなし会「自分の命を守るためにはどうしたらいいか考えよう!」

14:30~14:50:着替え・休憩時間

14:50~15:40:プールにて体験(着衣永講習&プールで自由に遊ぼう!)

主 催:一般社団法人パワーストローク、株式会社岡崎竜城スイミングクラブ

協 力:ONE RIVER

協 賛:十六銀行

■はじめに(岡崎竜城スイミングクラブの紹介)

はじめに、本イベントを主催した「岡崎竜城スイミングクラブ」についてご紹介します。

1973年設立の岡崎竜城スイミングクラブは、岡崎市内2校(本校、南校)の校舎で、子ども向けスイミングスクールを運営し、その歴史は50年を越えました。現在では、スクール運営をしながら、そのカリキュラムを各国に提供・伝達する事業も行っています。日本は、幼少期よりスイミングを習ったり、学校での授業も丁寧に教えられている世界では珍しい水泳教育国です。そこで、各国の水泳教育事情を把握し、その国の文化にあったプログラムを提供することで、水泳を通して目標達成の喜びや健康、命の尊さをより多くの人に伝えることができるのではと思い、弊社のカリキュラムを各国へ提供・伝達する事業も行っています。水泳を通して、努力することの大切さ、苦手を克服することの充足感、水難から命を守ることの尊さ、そして、目標を達成することの喜びを伝え、子どもたちの明るい未来に貢献したいという想いで事業を行っています。

竜城に通う子どもたち
インド事業の様子

■水難訓練の日(7月の第3月曜日)の制定

7月の第3月曜日は2023年に岡崎竜城スイミングクラブが、水難事故防止のために「水難訓練の認知」とそれを指導できる「着衣泳訓練士の育成」を目的に制定した「水難訓練の日」です。 川や海で遊ぶ人たちも増え、水難について連想しやすい7月第3月曜日の「海の日」を選び、(一社)日本記念日協会に登録しました。制定のきっかけは30年以上前、毎年夏になると流れてくる水難事故のニュースに胸を痛め、水泳人としてなにかできることがないだろうかと創業者である大森國臣氏が、自身が運営するスイミングクラブで着衣泳などの水難訓練の授業をはじめたことに遡ります。それ以後、当スクールでは定期的に「着衣泳講習」を行い、水難訓練の認知向上を図るとともに、そのノウハウを蓄積してきました。しかし、いまだに夏になると毎年悲しいニュースが流れてくることに変わりはなく、日本は島国でありながら、水難に関する訓練が学校等で日常的に行われることはほとんどありません。そこで、これまでに蓄積してきた水難訓練のノウハウをより多くの人に広めていきたいと、昨年(2023年)「水難訓練の日」を制定し、水難訓練の啓発のためのイベントの実施をスタート。今回がその2回目となります。このイベントを通じ、水難訓練の必要性と有用性を広め、老若男女問わず一人でも多くの人が正しい知識を持つことで、守れるはずの命を守ることにつなげていきたいと思い実施しています。

2023年度「水難訓練の日」の様子

■実施内容

ここからは当日のイベントの様子を写真とともにお伝えしていきます。

【開会式】

いよいよイベントスタートです。まず初めに、岡崎竜城スイミングクラブの大森久美代表より挨拶を行い、続けて会場にお越しいただいた、中根康浩岡崎市長、重徳和彦衆議院議員にもそれぞれ挨拶をいただきました。また、スタッフの大森玲弥より、水難訓練の防止を目的に制作したオリジナルソング「今日から君もスイクンマン」の歌と振付をレクチャー後、子どもたちと一緒にスイクンマンを大きな声で呼び、会場にスイクンマンが登場。会場は大いに盛り上がりました。そして、スイクンマンと一緒に歌と踊りを行い、水難事故防止の基本「救助が来るまで浮いて待て」を楽しく覚えました。

中根康浩岡崎市長
岡崎竜城スイミングクラブ代表 大森久美
重徳和彦衆議院議員
スイクンマンと浮いて待てのポーズ

【おはなし会 -自分の命を守るためにはどうしたらいいか考えよう!-】

開会式が終わり、ここからイベントの内容に入ります。まず最初に行ったのは「おはなし会」です。

水中で体験していただくだけではなく、いざというときにどんな行動をとるべきなのか?などを子どもたちはもちろん、保護者のみなさんにも学んでいただきたいというのが今回のイベントの目的の一つです。しかし、講義形式で一方的に話を聞くというのは子どもたちの関心を継続するのは難しいと考え、みんなで楽しみながら学んでいただけるようクイズで水難訓練防止のための知識を親子で学んでいただきました。
前半は「自分の命を守るには」をテーマに2問の〇✕クイズを行いました。第一問は「溺れそうになったらとにかく頑張って岸まで泳ぐ!」この問題については、事前に「今日から君もスイクンマン」の歌で学んでいたおかげで会場全員が✕という答えでした。そして、正解も✕。会場には「ヤッター!」の声が響き、岡崎竜城スイミングクラブの大森玲弥の解説をみんなで聞き、理解を深めることができました。第二問は「溺れそうになったら、息は口から吸って鼻からはく!」この問題は、会場でも〇と✕が分かれました。正解は〇。大森から「お鼻から水が入らないように鼻から吐くんだよ」と教えられ、子どもたちも納得した様子でした。

後半は「もしもの時、人の命を守るには」をテーマに2問の〇✕クイズを行いました。第一問は「子どもが溺れていたら、とにかく大人が泳いで助けにいく!」会場の答えは、ほぼ全員✕。そして正解も✕。大森の、助けに行って一緒に溺れてしまうというお話や、服を着て重たくなり、さらにパニック状態の人を助けるのはプロにしかできないという真剣な語りを、保護者のみなさんが聞き入っている姿が印象的でした。第二問は「岸からモノを投げるときは、その人を目がけてなげる!」この問題も難しく、会場内で〇と✕に意見が分かれ、最後まで迷っている子もたくさん見られました。答えは✕。大森から、目がけて投げるとその人に当たってしまうというお話に加え、流れのある時は流れていく方へ。また、紐のついたものであれば背中の方に投げることで迅速な救助につながるというお話を聞き、大人も子どもも納得。そして最後にはスペシャルクイズと題して「スイクンマンの好きなたべものは何でしょう?」という3択のクイズが出されました。正解は、かっぱ巻き。河童のように泳ぐのが上手なスイクンマンは、かっぱ巻きが大好きです!という大森の解説で和やかな雰囲気でおはなし会の時間を終えることができました。

おはなし会の様子
おはなし会の様子
真剣に話を聴いてくれている子どもたち
クイズに回答してくれました

【参加者の声】
最後に、会場のみなさんにお話し会の感想をお話しいただきました。

「自分が溺れてる時どうしたらいいかわかった」という子どもたちの感想に加え、「わが子の時に本当に水に入らず我慢できるのか自信がないが、冷静に判断できるようにしたいと思う」や「川に行くときに持っていくものなど、事前に準備しておけることがあると分かった!」「助けられそうと思ってしまうが、今日を機にぐっと我慢するようにしたい」など大人としてできること、できないことが分かったというご意見をいただくことができました。

【プールにて体験 -着衣泳講習-】

各自、着替えを済ませてプールサイドへ集まり、チームに分かれました。顔をつけるのが難しいお子さんと保護者のチーム、潜ることができるチーム、泳ぐことができるチームの泳力ごとの3チームです。そして、今回は着衣泳ということで、服を着たままチームごとにプールに入り、着衣泳講習を行いました。
最も泳力の低い顔をつけるのが難しいお子さんと保護者のチームは、未就学児や小学校低学年の親子が中心。まずは水に慣れるよう体に水をかけた後、保護者が子どもの頭や体を持ち上向きに浮かせてポーズをとる練習をしました。はじめは怖がっている子もいましたが、コーチの指導や保護者の声かけで少しずつ自信をもって浮くことができるようになっていきました。

そして少しレベルの高い泳ぐことが潜ることができる子のチームは、大人も子どもも同じようにコーチが補助をしながら上向きで浮いてみる練習をした後、ビート板を使って浮く練習をしました。コーチに頭や肩を持ってもらいながら、全員スムーズに浮くポーズをとることができました。

最も泳力の高い、10m以上泳げる子が集まったチームは、すこし上級者ということで、浮くだけではなく障害物をよける練習やビート板を使いながら足は水の中に沈め頭を浮かす練習をしました。コーチの様子をしっかりと見て、大人も子どもも楽しそうに泳いでいる姿が印象的でした。

その後、全チームが集まり、各チームで練習した「浮いて待て」のポーズをみんなでして、記念撮影。おはなし会で知ったことを意識しながら大人も子どもも真剣に取り組むことができました。

【プールにて体験 -プールで自由に遊ぼう!-】

みんなで写真撮影をした後は、再び各チームに分かれて水中で服を脱ぐ方法のレクチャーを受けました。水にぬれた服は体に張り付き脱ぎにくい状態にあるので空気を入れて脱ぐことを、コーチが見本を見せながら伝え各自実践。子どもはもちろん、大人もなるほど!と言いながら服を脱ぐ練習をし、その後は水着姿になってプールで自由に泳ぎました。やはり、一番楽しいのは自由時間。登場したおもちゃに子どもたちは目を輝かせ、お友達同士や親子で楽しみました。バタ足で泳いだり、ボールやビート板を使って水遊び。最後は笑顔があふれる水の楽しさを改めて感じる時間となりました。

■まとめ、得られた効果

参加者の多くの方に満足いただける結果となりました。
自分で飛び込めば助けられる。助けに行きたい。という思いが親としてはあるが、いざというときに冷静な判断ができるようにしたいという声や、今日の話を聞いて海や川に行くときの準備物を考え直したいという声もありました。今回のイベントで、水難事故防止に不可欠な保護者への知識の提供や親子で一緒に着衣のまま水に入ってみるという体験の提供が、家庭の中や家族や友人同士で川や海へ行く際に親子で水難事故について話し合ったり、気を付けあったりする機会につながったと思います。
また、開催前は全国的にもほとんど前例のない取り組みであることから、どれほどの人にご参加いただけるか不安ではありましたが、募集開始からたくさんのご応募をいただき、締め切り日より前に募集定員に達する結果となり、水難訓練への意識の高さや保護者のニーズを感じ、これからもこのような場を継続的に提供できるよう活動をしていく必要性を感じています。

■参加者アンケート(集計結果)

ご参加いただいた保護者の方に終了後にアンケートにお答えいただきました。
2名の方を除き、多くの方が岡崎市内からご参加いただきました。小学校に配布したチラシで本イベントを知り参加したという方が70%という結果を反映し、配布した小学校のエリア(岡崎市北部)にお住まいの方のご参加が多いという結果になりました。男女比は7:3で、母親がお子さんと一緒に参加されるというケースが多かったです。

参加者の基本属性(お住まい)

市内:29組(89%)

市外:3組(9%)

その他(未回答):1組(2%)

Q:水難訓練の日を知っていましたか?

はい:2名(6%)

いいえ:31名(94%)


Q:岡崎竜城スイミングクラブに通われていますか?

はい:7名(21%)

いいえ:24名(73%)

検討している:2名(6%)

Q:本日の満足度をお聞かせください

大変満足:26名(79%)

まあまあ満足:4名(12%)

満足:3名(9%)

やや不満:0名(0%)

不満:0名(0%)

Q:どこでイベントの情報をお知りになりましたか ※複数回答

学校からのおたより:23名

スイミングクラブからのおたより:2名

スイミングクラブのインスタグラム:3名

ONE RIVERのインスタグラム:4名

知り合いからの紹介:2名

Q:参加動機をお聞かせください ※複数回答

プールで遊びたかった:10名

「おはなし会」に参加したかった:10名

着衣泳を体験してみたかった:29名

岡崎竜城スイミングクラブに興味があった:3名

Q:実際に参加してみて楽しかった、興味深かったことはなんですか ※複数回答

お話し会:14名

スイクンマンの歌:10名

水難訓練の実践:31名

プールでのあそびの時間:15名

Q:その他、感想等あればお聞かせください

  • 浮いて待つコツを教えてもらえてよかったです。ありがとうございます。

  • 今回は子どものみの参加でしたが、実践的な内容だったので次回はぜひ大人も参加してみたいと思った

  • 来年も命のために開催を!

  • 水に対する訓練の場がなかなかないため、とても貴重な体験になりとてもよかったです。

  • ニュースで見るだけの出来事を具体的にイメージできた

  • 子どもがおぼれたときにはどうしたらよいか考えるよい機会になりました。大変勉強になりました。ありがとうございました。

  • 川などの事故など気をつけることがよくわかりました。

  • とても勉強になり、参加してよかったです。

  • 水で溺れたときの対応を聞けて良かったです。

  • とても勉強になりました。ありがとうございました。

  • 貴重な体験ができてよかったです。

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