サイクリング アパレル ブランド「narifuri」との共同開発による新製品
村田製作所と帝人フロンティアの共同出資による株式会社ピエクレックス(本社:滋賀県野洲市、代表取締役社長:玉倉大次)は、ヒットユニオン株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:田辺 圭二)が企画・製造・販売を手掛ける2007年よりスタートしたfashion + bicycle をコンセプトとして、ファッションと自転車を結びつけたコンセプトを持つアパレルブランド「narifuri(ナリフリ)」との共同開発による「narifuri × ピエクレックス ポロシャツ」と「narifuri × ピエクレックス カーディガン」を2023年10月12日(木)に発売します。
「narifuri(ナリフリ)」が提唱するファッションと自転車を結びつけたコンセプトを体現した「narifuri × ピエクレックス ポロシャツ」・「narifuri × ピエクレックス カーディガン」は、 サイクリングに適した機能性と、街に溶け込むデザイン性を併せ持っています。
「電気の繊維」ピエクレックスは、村田製作所の圧電技術「でんき」と帝人フロンティアの合成繊維技術「せんい」が融合して生まれた新素材で、人の動きによる繊維の伸縮で微弱な電気が発生し、抗菌効果*を発揮します。抗菌効果は臭いの元となる菌に対しても有効で、その応用製品である「narifuri × ピエクレックス ポロシャツ」・「narifuri × ピエクレックス カーディガン」は、抗菌剤を塗布することなく抗菌効果を実現しているため、人にやさしく洗濯を繰り返してもその効果が持続します。※抗菌効果とは、菌の増殖を抑える効果のことです。使用状況により効果は変わります。
また、生地は生分解性素材であるポリ乳酸繊維のピエクレックスと綿の交編で、縫製糸にも綿を使用するなど、環境への配慮を徹底しました。株式会社ピエクレックスが構築した循環インフラ「P-FACTS」*1適合製品であり、使用後は「P-FACTS」にて回収することで、コンポストでの堆肥化を経て、最終的に「農業や林業での堆肥利用」まで実施されます。
「narifuri × ピエクレックス ポロシャツ」・「narifuri × ピエクレックス カーディガン」を着用して、CO2の排出が少ない自転車*2に乗ることが、環境に優しいライフスタイルにつながります。
*自動車から自転車に乗り換えると、家庭から排出されるCO2の約30%が削減可能
※出典:国土交通省 輸送量あたりの二酸化炭素の排出量(旅客)(2020年度)
■製品概要
・「narifuri × ピエクレックス ポロシャツ」は、普段使いに最適なシンプルデザインの「レギュラータイプ」と、ビジネスシーンなどに最適な「台襟付きタイプ」をラインアップ。いずれも使い勝手の良いバックポケット仕様となっており、サイクリング用途だけでなく、様々なシーンでご使用いただけます。カラーはホワイトとブラックからお選びいただけ、ピエクレックスと綿を交編することでブラックは独特のメランジ感を生み出しています。
・「narifuri × ピエクレックス カーディガン」は、着回しを考慮したオーソドックスなデザインでサイドポケット仕様。生地はピエクレックスと綿を交編したメッシュ柄で、風通しのよい設計になっています。カラーは落ち着いた印象のブラックをご用意しました。
また、これらの生地加工・縫製はすべて国内の工場で行っており、"Made in Japan" の高い品質を実現しています。
■企画・開発の背景
「電気の繊維」ピエクレックスの魅力をより多くの方に体感いただくべく、パートナー探しをする中で出会うことができたのが、自転車生活を応援するアパレルブランドの「narifuri(ナリフリ)」でした。
人の動きで抗菌効果を発揮するピエクレックス繊維の機能は、自転車を漕ぐことで引き出され、びわ湖一周サイクリング(ビワイチ)で有名な滋賀県はピエクレックス社の所在地でもあることから、両社の共同開発により、サイクリング アパレルのスペシャリストである narifuri(ナリフリ)のノウハウを体現する機能とデザインのピエクレックス製品に仕上げることができました。
また、環境貢献意識の高いnarifuri(ナリフリ)からも、「P-FACTS」*1に対する賛同を得ており、両社はピエクレックス応用製品を共同で開発・拡充することで、サイクリングを通して環境を考えるきっかけを提供していく計画です。
「narifuri × ピエクレックス ポロシャツ」・「narifuri × ピエクレックス カーディガン」は「P-FACTS」*1適合製品ですので、ご使用後はピエクレックス社の「P-FACTS」の回収システムへ返却することで、環境負荷を軽減する取り組みへ手軽にご参加いただけます。
■P-FACTS (PIECLEX Fabrics Composting Technology Solution)適合商品 ※1
「P-FACTS」(PIECLEX Fabrics Composting Technology Solution)は、ピエクレックス社が主導し、植物由来のポリ乳酸を原料とした素材である「電気の繊維」ピエクレックスを使用したアパレル製品や繊維製品を回収し、林業や農業での利活用を目的とする堆肥化までを、パートナー企業、自治体、福祉施設、学校法人等、多くのステークホルダーと連携・共創し構築した、透明性高い循環インフラです。
「P-FACTS」の推進により、消費者の皆様が気軽に参加できる、地域で使用し地域で再利用する“地着地消地循”が可能な真のサステナブルファッション社会の実現を目指します。
この循環インフラ「P-FACTS」に対応する製品には「堆肥となり植物になるまでを実現できる」製品であることを約束する認証マーク※2が付与されます。
■ピエクレックスの抗菌効果
「narifuri × ピエクレックス ポロシャツ」 「narifuri × ピエクレックス カーディガン」 に用いられている「電気の繊維」ピエクレックスは、植物由来の「ポリ乳酸」を原料とした新素材で、伸縮させると微弱な電気が発生して抗菌効果を発揮します。
その効果はポリ乳酸が有する「圧電性」によるもので、臭いの元となる菌に対しても有効です。圧電性とは、物質にチカラが加わると、歪や伸縮に応じて電圧が生じる性質のことで、代表的な圧電材料である水晶や特定のセラミックスは、様々な電子部品に応用されています。
弊社は、植物由来の有機材料であるポリ乳酸の圧電性に着目し、村田製作所の圧電技術と帝人フロンティアの合成繊維技術の融合により、「電気の繊維」ピエクレックスを開発。Tシャツ、パンツに応用することで、使う人の動きによる伸縮で抗菌効果が得られる「narifuri × ピエクレックス ポロシャツ」 「narifuri × ピエクレックス カーディガン」の製品化に成功しました。
抗菌剤を塗布することなく繊維自体が抗菌性を発揮するため、人や環境にやさしく、洗濯を繰り返してもその効果は持続します。
■ピエクレックスの環境貢献
ピエクレックスの原料であるポリ乳酸は、トウモロコシやサトウキビなどでできた植物由来のバイオプラスチックスで、自然界のCO2を吸収していた素材と言えます。また、微生物によって分解される生分解性※を有しており、焼却することなく自然循環が可能です。
ピエクレックスはカーボンニュートラルに貢献する繊維製品であり、ピエクレックスの製造から廃棄までのプロセスにおけるCO2の排出量は、石油由来の繊維に比べて約20%も低減されることが第三者機関の効果検証によって明らかになっています。
※生分解性は国際規格であるISO 14855-1(JIS K 6953-1)規格に準拠しております。
※生分解性とは、一定の条件下で水とCO2に分解される性質を指します。
■ピエクレックス 楽天公式ショップ
ピエクレックス 楽天公式ショップにて2023年10月12日(木)より発売開始します。
楽天公式ショップURL :https://www.rakuten.ne.jp/gold/pieclex/
■二子玉川 蔦屋家電「蔦屋家電+」にて販売
二子玉川 蔦屋家電のショールーム「蔦屋家電+」にて、発売と同時に販売開始いたします。
(2023年10月12日~12月11日)
株式会社ピエクレックスについて
株式会社ピエクレックスは、村田製作所と帝人フロンティアの共同出資により誕生した合弁会社です。
「 “でんき(電気)のせんい(繊維)” で世界を変える」を企業ビジョンとしています。持続可能な社会の実現には、地球と人のどちらにもやさしいテクノロジーや取り組みが欠かせません。高い環境保全性と従来にない性能をもつピエクレックスを、アパレル・ヘルスケア・一般消費財・産業財等に応用することにより、「着るだけ・使うだけ」で誰もが地球と人にやさしい未来に貢献できる世界を実現します。
ピエクレックスHP:https://pieclex.com/
公式YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCAoOivJOkh2MEDywpvSLXGA