2023年8月26日(土)10時~15時<浜名湖弁天島海浜公園>27日(日)10時~16時<ボートレース浜名湖>
一般社団法人 静岡UPは、2023年8月26日(土)・27日(日)の2日間、「アマモの大切さを知る丸木舟体験乗船会」を浜名湖で開催いたしました。このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
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イベント概要
・開催概要:大自然とアマモの大切さを知る丸木舟体験乗船会
・日程:①8月26日(土)、②8月27日(日)
・開催場所:①浜名湖弁天島海浜公園会場/8月26日(土)②ボートレース浜名湖/8月27日(日)
・参加人数:①小計52名/8月26日(土)/アマモ自然観察と縄文船乗船会
②小計61名/8月27日(日)/アマモ再生教室/浜名湖アマモ探検隊の出前教室
1日合計245名/「エンジョイ!はまなこレイクフェスティバル」とのコラボ
・協力団体:①浜名湖パドル/8月26日(土)
②浜名湖パドル、ボートレース浜名湖/8月27日(日)
NPO法人浜名湖フォーラム、浜名湖水産体験施設ウォット/8月27日(日)
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アマモや生き物たち、山も海も、みんなつながっている!「みんなのふね」で地球を守ろう!
今から約500年前の大地震により、海とつながり汽水湖になった浜名湖ではいま、異変が起きています。
2015年頃から、「海のゆりかご」とも呼ばれ生き物たちの住処となっている海草「アマモ」が急速に減少し始めました。アマモの減少は、浜名湖全体の水産生態系に影響を与え、浜名湖特産品だったアサリの不漁をはじめ、エビやカニを含む魚介類の漁獲量も減少を続けています。アサリ漁獲量は過去最低を記録し、漁業者の経営に打撃を与えただけでなく、浜名湖観光の名物であった潮干狩りは、5年連続で中止しています。様々な団体が立ち上がって環境保護に取り組んでいますが、アマモ海草群落の減少が止まりません。このアマモ減少を食い止めるために、周辺で暮らす人たちが力を合わせてできることに挑戦しようと立ち上がったのが、浜名湖ワンダーレイク・プロジェクトです。
そんな浜名湖のアマモの大切さを訴える大きな力になってくれるのが、Jomonさんこと、縄文大工の雨宮国広さんです。石斧という木工道具を使って、全国の子どもたちと一緒に丸木舟を作るプロジェクトを進めています。2021年8月の夏休み、愛知県東栄町で伐採された杉の巨樹(樹齢約250年)は、その後、丸木舟づくり全国ツアーに乗って、2022年7月に北海道をスタートして、2023年7月、沖縄県でゴールしました。全国47都道府県の子どもたちの力を結集して削り出された丸木舟は、先月いよいよ完成し、沖縄で進水式を無事に終えました。その、大自然を守ることを説きながら全国を周ってきた縄文丸木舟が浜名湖にやってきたのです。縄文大工の雨宮国広さんは、紙芝居と迫真の演技で、アマモの大切さを訴えました。山も海も、木も草も、海中のアマモも、アマモの周りで暮らす生き物たちも、全部がつながっている。だからこそ、この地球を守りたいと思って「みんなのふね」に乗ってくれる子どもたちは、縄文丸木舟に体験乗船して海とふれあいながら、アマモの大切さを知って欲しい。そして、アマモを大切にすることが、生き物を守ること。アマモや生き物を守るということは、地球を守ること。という全部のつながりを意識しながら、みんなで力を合わせて、元気な浜名湖を守っていきましょう!というメッセージを訴えました。
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海のイベント会場に、アマモと生き物を同時に展示した、とても珍しい水槽が登場!
8月27日(日)海と日本プロジェクトin浜名湖実行委員会が主催する、ボートレース浜名湖を会場とする、海に親しむイベント「エンジョイ!はまなこレイクフェスティバル」に、浜名湖ワンダーレイク・プロジェクトのアマモ再生教室/浜名湖アマモ探検隊の出前教室として開催しました。
教室のメインは、とても珍しい「アマモ水槽」です。アマモをメインに展示する水槽は、水族館でもあまり見られません。なぜならば、これまでアマモは「当たり前にどこにでもある海藻」で、あえて展示して見せるものではなかったからです。しかし、異変が起きている浜名湖では、アマモはごく一部の限られた場所でしか見られない、とても珍しいものになってしまいました。
そこで今回、アマモとアマモを住み家とする生き物を同時に展示する水槽を特別に製作して、イベント会場に来場した子どもたちに、アマモという海藻の姿を見てもらい、そしてアマモの大切さを知ってもらえるよう、教室を開催することにしました。5~7人で1組として、親子一緒に教室を開催したところ、1日で大人と子ども合計245人が参加してくれました。水槽の中には、アマモを住み家としているゴンズイやエイが泳いでいて、子どもたちは、アマモの中を気持ちよさそうに泳ぐ生き物たちをじっくりと観察していました。
また、出前教室に参加してくれた子どもたちは、NPO浜名湖フォーラムの先生たちから教わった生き物や、アマモの知識を、小テスト形式ですぐにテスト。小テストに合格すると、グッズやお菓子をもらっていました。
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参加した子ども・保護者からの声
<8月26日(土)参加者>
●石斧でたたいて削った巨木が水に浮かんでいるのを見て奇跡だと思った。
●みんなで力を合わせて、アマモや地球を守っていくんだという気持ちになった。
●丸木舟と青空、浜名湖とアマモと生き物、すべてがつながっていることを身をもって学んだ。
<8月27日(日)参加者>
●いつも見ている水槽とはちょっと違う感じで楽しかった。
●浜名湖には800種類以上もの魚介類が住んでいるということを初めて知った。
●身近なはずの浜名湖に知らないことがたくさんあるのだと分かった。
●子どもが水槽を見て楽しむだけでなく、アマモを守ることを学ぶ、良いきっかけになった。
<媒体発信>
●オウンドメディアによるイベント情報発信
テレしずWasabee(月間平均26万PVの地域情報サイト)
https://wasabee.media/articles/3738404/
●テレビ放映
9/16(土)10:25~ 放送予定
●新聞掲載
8/30(水)中日新聞(静岡版15面)「湖(うみ)はいま SDGs」
縄文丸木舟に親子連れが試乗体験したことや、屋内でのアマモ水槽展示に触れ、来場者が湖の生物多様性への理解を深めたと締めくくった。
<団体概要>
団体名称:一般社団法人 静岡UP
URL:http://shizuoka.uminohi.jp/
活動内容:●静岡県の豊かな海を未来に残すため、次世代を担う子供たちや若者を対象に、海に親しみ、その素晴らしさ、豊かさを知り、大切にする心を育てる運動を興し推進する。●静岡県内の各種団体や企業に、上記目的を広く周知し、運動への参加を呼びかける。●静岡県内の海に関するイベントや、熱心な活動を続けている団体や個人を取材し、番組やニュースで放送する。●県内から収集した情報を集約し、ホームページなどを制作する。●静岡県ならではの海に関するイベントを開催し、情報を発信する。
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。