9月30日、株式会社コロンビアスポーツウェアジャパンとの契約を終了
これに伴い、’19年にSkyrunner World Seriesにてアジア人初の年間王者に輝き、’21年にはスカイランニング世界選手権にてVK種目とCOMBINED種目で金メダルを獲得し二度目の世界一になった上田が、どのシューズメーカーとも専属契約を結ばないなど、自主独立した新しいアスリート像の確立を目指して「3つの取り組み」を開始致します。
■1つ目の取り組み「シューズフリー」
山岳ランナーにとって、最も大事なアイテム「シューズ」。上田は当面、シューズメーカーと専属契約を結ばない「シューズフリー」のアスリートとして活動していきます。距離、サーフェス(路面形状)、獲得標高、気象条件などに合わせた適切なシューズ選びを自ら行うためです。
■2つ目の取り組み「自社アパレルブランド」
これまで株式会社コロンビアスポーツウェアジャパンからウェア各種もサポートしていただいていましたが、この度の契約終了に伴い、競技用のさまざまなウェア類を自社開発する体制と、一般ランナーに向けて販売する「自社アパレルブランド」を立ち上げます(来春予定)。
■3つ目の取り組み「新スポンサー獲得」
スポーツメーカーを主にする”業界の枠”を取り払い、上田瑠偉の新たな活動に共感いただきながら、共創していただける新しいスポンサー獲得を株式会社Mountain Frontierとして推進し、積極的なメディア活動を行なって参ります。
ー株式会社コロンビアスポーツウェアジャパンとのこれまでの取り組みー
上田本人が大学生だった’13年「東京・柴又100K」に出場した際に同社担当者に声を掛けられトレイルランニングの世界に足を踏み入れる。同年、デビュー戦となる三原白竜湖トレイルレースでは大会新記録で優勝。’14年には国内最高峰のトレイルレース「日本山岳耐久レース」にて大会新記録で最年少優勝を果たす(右写真)。この時の記録(7時間1分13秒)は現在も破られていない。学生時代には同社店舗でのアルバイトを経験し、’16年には所属アスリート兼社員として入社。’20年に独立後もスポンサー契約を結び、その後も国内外の数々のレースで優勝し、二度の世界一に輝くなど、同社から全面的なサポートを受ける。
ー上田瑠偉のコメントー
プロ山岳ランナー上田瑠偉は、9月30日の期間満了をもってコロンビアスポーツウェアジャパンとの契約を終えたことをご報告いたします。10代最後の記念にと出場した「東京柴又100K」のゴール後に声をかけていただいたことは昨日のことのように今でもはっきりと覚えています。
その後、店舗のアルバイト、新卒社員、プロアスリートと形を変えながらサポートしていただきました。そしてその間に達成した数多くの成績は、すべて同社のブランド「モントレイル」のシューズに支えられてきました。僕を新しい世界へと導いてくださったコロンビアには感謝してもしきれません。
プロアスリートとしてさらなる上のレベルを目指し、また、新しいアスリート像を作っていくことにチャレンジするために今回の決断をしました。来年2022年、私はトレイルランニング歴10年目に突入します。その前の大きな決断です。プロ山岳ランナーのパイオニアとして、さらなる飛躍をここに誓います。引き続き、変わらない応援を宜しくお願いします。
■上田瑠偉選手プロフィール
【過去8年間の戦績】
国内69戦49勝、勝率71.01%
大会新18回、国際大会優勝回数8回
1993年10月3日生まれ(長野県大町市出身)早稲田大学卒
駅伝の名門、佐久長聖高校出身。早稲田大学に進学するも箱根駅伝は目指さず、陸上競技同好会に所属。’13年デビュー戦となったトレイルレースでいきなり大会新記録で優勝を果たす。続く2戦目は国内で最も権威ある大会「日本山岳耐久レース」で6位入賞。翌年同大会において大会記録を18分も更新し、最年少優勝を果たした。’16年には、スカイランニングU-23世界選手権で優勝。世界最高峰のトレイルランニングレース「UTMB」のCCC®でも準優勝。’19年にはSkyrunner World Seriesにてアジア人初の年間王者に輝き、世界一のタイトルを獲得。’21年にはスカイランニング世界選手権にてVK種目とCOMBINED種目で金メダルを獲得し二度目の世界一になった。
2020年3月、(株)コロンビアスポーツウェアジャパン退社を機に、株式会社Mountain Frontierを設立し、自ら代表に就任。
2021年10月、(株)コロンビアスポーツウェアジャパンとの契約を満了し、自主独立した新しいアスリート像の確立を目指す。
※写真提供:藤巻翔