火曜日, 7月 1, 2025
ホームイベント「むし展〜かわひらこ〜」開催に向けたクラウドファンディング実施中 好奇心・探究心を育む蝶の個展で、夢を持てる子どもを増やす

「むし展〜かわひらこ〜」開催に向けたクラウドファンディング実施中 好奇心・探究心を育む蝶の個展で、夢を持てる子どもを増やす

地域の良質な商品サービスを広めていく活動を展開する粋響株式会社(所在地:静岡県富士宮市、代表:佐野 翔平)がコンサルティングサポートを行なっている、和歌山県を拠点に蝶の蒐集家として活動する「むし展実行委員会」(所在地:和歌山県海草郡紀美野町、会長:猪狩元気)は、子どもたちが好きなことに没頭できる環境を作り、未来世代の探究心を育むことを目的とした「むし展〜かわひらこ〜」の開催資金を募るクラウドファンディングを、6月4日より開始しました。

本プロジェクトは、大人が夢を追いかけ続ける姿を示すことで、日本の子どもたちの46%しか将来の夢を持てない現状を変えることを目指しています。蝶の美しさから自然科学への探究を促し、学校の枠を超えた学びの場「サードプレイス」を創出します。

クラウドファンディング実施概要

プラットフォーム: CAMPFIRE

URL: https://camp-fire.jp/projects/846942/view

実施期間: 6月4日(水)〜8月5日(火)

目標金額: 150万円

主なリターン

3,000円:【標本展翅講座(初級編)】zoomでの個別指導(40分)
4,500円:【展翅版キット】本格的な標本作成用キット一式
8,000円:【SNSスポンサー】Instagram・Facebook投稿5回分にお名前掲出
9,000円:【標本レンタル】シーラ箱を2週間自宅で鑑賞可能
30,000円:【オオルリアゲハの標本箱】猪狩氏製作の美しい蝶の標本

プロジェクト実施の背景

これまでも継続的に個展を開催してきましたが、今回あえてクラウドファンディングという手法を選んだのには明確な理由があります。それは「ニッチな分野でもクラウドファンディングで資金を集められる」という実例を示すことで、同様のニッチ産業に携わる方や、自分の好きなことを追求したい子どもたちに新たな選択肢と希望を感じてほしいのです。

多くの人が「マイナーな分野では支援は集まらない」と諦めてしまいがちですが、本当に価値のあるプロジェクトであれば、必ず共感してくれる人がいるということを証明したいのです。

一人の少年との出会いが変えた、プロジェクトの本質

蝶の蒐集家として2022年から個展を開催し、これまでにのべ2,000人以上の来場者を迎えてきました。その中で、白石くんという一人の少年との出会いが、このプロジェクトの原点となっています。

観察会に参加する白石君(小学6年生時)

白石くんの変化

・小学1年生:昆虫に興味を持ち始める

・小学5年生:猪狩氏の個展を訪問、蝶に魅了される

・現在(中学1年生):70種類500頭以上の標本を収集、中学文化祭で展示開催、将来は昆虫学の専門家を目指す

日本の子どもたちが直面する深刻な課題

経済産業省(以下、「経産省」)が2022年に発表した「未来人材ビジョン」では、日本の子どもたちの現状に警鐘を鳴らしています。

■国際比較で見える日本の現実

・「将来の夢を持っている」18歳:日本60% vs 他国80-96%

・「自分で国や社会を変えられると思う」18歳:日本18% vs 米国66%、中国66%

・「自分の国に解決したい社会課題がある」18歳:日本46% vs 他国66-79%

同じ経産省の調査では、OECD加盟国中、日本の15歳の数学的・科学的リテラシーはトップレベルであるとの結果も出ている。それだけ可能性を秘めているはずなのに、なぜ日本の子どもたちは夢を描けないのでしょうか。

経産省の同資料内では、以下が指摘されています。

■問題の根本構造

1. 画一的な教育システム

「一律・一斉・画一的」な学びが個性と探究心を押し殺している。「探究を基にした理科授業」は国際最低水準で、子どもたちが「科学の楽しさ」を感じる機会が極めて少ない状況です。

2. 大人社会の閉塞感

日本の従業員エンゲージメント(※)は世界最下位(わずか5%)。夢や成長意欲を失った大人たちが、子どもたちの手本になれない現状があります。「転職や起業意向」も最低水準で、挑戦する姿勢を示せない状況です。

※注:「エンゲージメント」は、人事領域においては、「個人と組織の成長の方向性が連動していて、互いに貢献し合える関係」といった意味で用いられる。

3. 「諦めの連鎖」

大人が夢を諦める → 子どもも夢を描けなくなる → 社会全体の活力低下という悪循環が生まれています。

このプロジェクトが目指すもの

大人もかつて見た夢を追いかけられるように

猪狩自身が「蝶が好き」という気持ちを貫き、挑戦し続ける姿を示します。二児の父として「大人になっても夢は諦めなくていい」というメッセージを発信し続けています。

子どもは夢を取り上げられず没頭し続けられるように

白石くんのように「好きなこと」に夢中になれる環境を提供し、蝶という入り口から自然科学への深い探究を促進します。学校の枠を超えた学びの場「サードプレイス」を創出することで、子どもたちの探究心を育みます。

具体的な取り組み内容

・視覚的魅力と学術価値の融合:蝶の美しさから科学的探究へ導く展示設計

・地域の自然環境学習:和歌山県紀美野町の生物多様性データを活用した教育プログラム

・多世代交流の場:子どもから大人まで一緒に学べる空間設計

・継続的な学習機会:観察会やワークショップの定期開催

未来への責任と「夢の循環」

経産省の未来人材ビジョンは、このままでは日本の子どもたちが「問題発見力」「的確な予測」「革新性」といった未来に必要な能力を身につけられないと警告しています。

一人の大人が本気で「好きなこと」に取り組む姿勢が、一人の子どもの人生を変える。

その子どもがまた次の世代に影響を与える。そんな「夢の循環」を生み出すことが、このプロジェクトの真の目的です。

イベント開催概要

イベント名: むし展〜かわひらこ〜

開催日時: 7月26日(土)・27日(日)11:00〜17:00

会場: 紀美野町文化センター(和歌山県海草郡紀美野町神野市場217)

目標来場者数: のべ1,000人

入場料: 無料

資金使途: 会場費、デザイン費、広報費、講師謝金、次年度展開資金

代表メッセージ

猪狩 元気(いかり げんき)

むし展実行委員会 会長
蝶の蒐集家・二児の父・和歌山県在住

日本の子どもたちの46%しか将来の夢を持てない現状を、私たち大人の責任として受け止めたい。まず私自身が『好きなことを追いかけ続ける大人』であり続けることで、子どもたちに『夢中になることの素晴らしさ』を伝えていきたい。白石くんのような子どもたちを一人でも多く増やすことが、日本の未来を変える第一歩だと信じています。

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