無闇な脱プラではなく「プラスチックと正しく向き合う」がコンセプトの、再生プラスチック配合でもずっと長く使える収納アイテムシリーズ。
創業138年の国内自社製造 工具箱メーカーの株式会社リングスター(営業本部:奈良県生駒市、代表取締役:唐金 吉弘)は、海洋プラスチックごみの1つであるオレンジ色のブイを10%配合した収納ボックス「TOP-380 OO」「TOP-430 OO」を、全国の金物店・釣具店で4月下旬より発売します。

◆ 「対馬オーシャンプラスチックシリーズ」とは?
リングスターでは、長崎県対馬市へ漂着し、汚損により再生困難といわれていた海洋プラスチックごみ(オーシャンプラスチック)を耐久消費財として使用した、現在計10個の収納アイテムを製造・販売しています。
バスケットは、大阪・関西万博の公式ライセンス商品会場内オフィシャルストア〈計4 店舗(予定)〉用のショッピングバスケットとして協賛します。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000054147.html
プラスチックを扱うプロの企業だからこそ “正しく向き合いたい” という思いのもと、これまで約1026.5kgの海ごみを削減しました。
◆ 商品概要

【商品名】TOP-380 OO
【サイズ】380(L) × 230(W) × 180(H) mm
【内寸法】328(L) × 156(W) × 98(H) mm
【中皿外寸法】 173(L) × 188(W) × 40(H) mm
【中皿内寸法】140(L) × 157(W) × 35(H) mm
【重量】0.9kg
【蓋・本体材質】高耐衝撃性ポリプロピレン + 海洋プラスチック(10%配合)
【中皿・取手・バックル材質】高耐衝撃性ポリプロピレン
【原産国】日本
【定価】¥1,800(税別)

【商品名】TOP-430 OO
【サイズ】430(L) × 230(W) × 180(H) mm
【内寸法】378(L) × 156(W) × 98(H) mm
【中皿外寸法】 173(L) × 188(W) × 40(H) mm
【中皿内寸法】140(L) × 157(W) × 35(H) mmm
【重量】1.0kg
【蓋・本体材質】高耐衝撃性ポリプロピレン + 海洋プラスチック(10%配合)
【中皿・取手・バックル材質】高耐衝撃性ポリプロピレン
【原産国】日本
【定価】¥2,100(税別)
◼ TOP-380 OOとTOP-430 OOは、「エコットシリーズ(RE-380、RE-430)」として平成25年に発売されたものです。当初、100%再生プラスチックでの成形に挑戦しましたが、完成品は強度に問題があり、当社が最も重視する「耐久力」が損なわれてしまう結果となりました。
ユーザーの信頼を守るため 、当時はバージンプラスチック100%での製品化を決定し、発売しました。
◼ この度、長崎県対馬市のオーシャンプラスチックを10%配合した新バージョンとして、2アイテムが登場。
従来の耐久性を維持しつつ、オーシャンプラスチックの一つであるオレンジ色のブイをリサイクルし、再ペレット化したものを10%配合しています。これまでの品質を大切にしながら、新たな選択肢として加わります。



・中皿は90度回転させることで、高さを自由に調整可能。収納物のサイズに応じた最適なレイアウトを実現できます。
・中皿は左右にスライドできるため、収納したアイテムの出し入れがスムーズ。底部に頻繁に使用するものを入れていても、すぐに取り出せる設計です。
・耐久性に優れた頑丈な構造とデザイン。衝撃や荷重に強く、安心して持ち運び可能。さらに、同じシリーズであればスタッキング(積み重ね)できるため、スペースを有効活用できます。
・収納スペースは電動工具にも対応。100mmのグラインダーがしっかり収納できるため、DIYやプロの現場でも活躍します。工具やアクセサリーをまとめて整理できるので、作業効率もアップ!
◆ 対馬オーシャンプラスチックシリーズの概要と実績


長崎県対馬市は、島の形状や潮流の影響で多量の漂着物が集まる地域で、 「海ごみの防波堤」ともいわれています。
対馬市には年間約2万~3万㎥の漂着物が打ち寄せられ、その処理費用は約2億8千万円に上るといわれます。
海洋プラスチックには、今はまだ海に流出していないが将来的に流出する可能性がある「オーシャンバウンドプラスチック」 (OceanBound Plastic:OBP)と、既に海を渡り流れ着いた「オーシャンプラスチック」(Ocean Plastic:OP)の、2種類が存在します。
オーシャンバウンドプラスチックは比較的リサイクルしやすいのですが、オーシャンプラスチックは一度海に流れ出ているため汚損しており、回収からリサイクルまでのプロセスに膨大な時間とコストがかかります。
そのため、オーシャンプラスチックはこれまで積極的にリサイクルされることがありませんでした。

対馬市の沿岸には、同じ種類のごみが多量に流れ着きます。その中には青いポリタンク、白・黄のカゴ、赤・黄のブイなどがあり、汚損により素材が判別できないため、色ごとに分けてまとめてリサイクルする必要があります。
今回は「オレンジ色のブイ」を使用しました。
◆ 環境省選定「ローカル・ブルー・オーシャン・ビジョン推進事業」について


当製品シリーズがきっかけとなり、陸域の奈良県生駒市、海域の長崎県対馬市は令和6年度のローカル・ブルー・オーシャン・ビジョン推進事業に共同申請で採択されました。共同申請での採択は全国初となり、また両県での採択も初となります。
株式会社リングスターが両市のハブとなり、ストーリーと製品を介して海洋ごみ問題への当事者意識を高めるための授業パッケージを製作、全国展開を目指します。
株式会社リングスターでは、ローカル・ブルー・オーシャン・ビジョン推進事業の一環として、奈良県生駒市内の小中学校を回り、奈良県から遠く離れた長崎県対馬市の海ごみの問題について当事者意識を持って考えたり、普段何気なく使用しているプラスチックについて改めて学ぶ機会の提供を行っています。
講座やワークショップ、グループワークを通して、プラスチックを完全に排除するのではなく正しい捨て方や向き合い方を考えたり、愛着をもって物を大切にするきっかけを作ることを目標としています。
▼ 令和6年度のローカル・ブルー・オーシャン・ビジョン推進事業の詳細はこちら。
https://www.env.go.jp/press/press_20240614_1.html
◆ 株式会社リングスターのビジョン

とめどなく流れ着き、製品化にコストがかかり、再生によって耐久力も保証されないという理由から、企業が継続して扱うことが難しいとされてきたオーシャンプラスチック。
目の前で困っている対馬の人たちを助けるために、約138年に渡り工具箱を作り続けてきた「プラスチックのプロ」である私たちのノウハウがあるのではないか、と考え、製品化に至りました。
製品化に至るまでの段階で、株式会社リングスターとして何ができるのかを考えたときに、対馬の海を綺麗にするためのこの製品を通して、イメージのためのカタチだけの「SDGs」ではなく、全ての企業がさまざまな問題に本気で取り組む世界を作りたいと考えました。
株式会社リングスターはプラスチック製品をメインとして取り扱うメーカーだからこそ、 「正しく選ぶ、正しく捨てる、正しく向き合う」世界の実現を目標に、これからも活動していきます。
◆ 会社概要
▼ 対馬オーシャンプラスチックシリーズの取扱店舗リストは下記をご参照ください。
https://www.notion.so/d215959926924802b0d7e994d4bb9bfd?pvs=4
▼ 公式ネットショップでも販売しています。
https://ringstar1889.base.shop/
▼ プロジェクトの詳細なストーリー、また商品の概要については、下記をご覧ください。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000054147.html
◆ 会社概要



株式会社リングスターは、明治20年創業のプロ用工具箱メーカーです。
工事や建設現場で活躍する工具箱の他、多用途に使えるタックルボックス、アウトドアやキャンプに適したマルチボックスを開発・製造・販売しています。工具箱メーカーの先駆者として、品質・耐久力・機能性に一切妥協せず、これまでプロの職人たちと真摯に向き合ってきた経験を基に、” 次世代へ引き継ぐ”をコンセプトとして製品づくりを行っています。
製品は、過酷な現場で働く職人を支えることを使命に、二重構造やリブ構造といった独自の技術を採用。
プラスチックの強さだけに頼らない、基礎から強化された構造により、圧倒的な耐久力を実現しています。ただ便利さを追求するのではなく、使う人の生活や仕事を支え、次世代へと受け継がれる価値を提供し続けることが、私たちの矜持です。
業種:工具収納用プラスチックケース・工具収納用スチールケース・工具収納用バッグ・アウトドア収納ボックス・釣具用タックルケースの製造及び販売
代表者名:唐金 吉弘
設立日:1887年(明治20年)
所在地:奈良県生駒市北田原町1208-5
ホームページ:http://www.ringstar.co.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/ringstar_1889/
Facebook:https://www.facebook.com/ringstar1889/
公式LINEアカウント:https://page.line.me/?accountId=837hxfax
◆ プレスリリースについてのお問い合わせ
株式会社リングスター
マーケティング室 篠田 玲羅
〒630-0142 奈良県生駒市北田原町1208-5
TEL : 0743-72-0125
mail : r.shinoda@ringstar.co.jp