水曜日, 4月 2, 2025
ホームイベント自然の中で、非認知能力の回帰へ。Leave No Trace Japan、ゴールドウイン・Z世代プラットフォームNAMIMATIへの企業研修を実施

自然の中で、非認知能力の回帰へ。Leave No Trace Japan、ゴールドウイン・Z世代プラットフォームNAMIMATIへの企業研修を実施

今しか体験できない自然環境で。2025年より雪山での ”環境教育×人材育成”の企業研修をSTART

Leave No Trace Japan(以下、「LNT」という)は、2025年2月、雪山を舞台にLNTを取り入れた企業研修を、株式会社ゴールドウインさま 及び 環境、社会課題に取り組むZ世代プラットフォームNAMIMATIさまに向け実施しました。今の季節しか体験できない雪山で、自然環境へのインパクトを最小限にして、最大限楽しむテクニックや、研修を通したチームビルディング等を行っています。LNTは今後、企業様や団体様向けの体験機会の提供を強化していきます。

〈背景〉
2030年までに、社会で必要とされる主要スキルの39%が変化。需要が高まるTOP10のスキルには、”リーダーシップ”や”分析的思考”、”レジリエンス”などが含まれ、非認知能力の重要性がさらに高まると考えられる。

参照:Futer of Jobs Report2025

世界経済フォーラムの”仕事の未来レポート2025”によると、AIが加速する中、社会で必要とされる主要スキルは実に39%が変化すると発表しました。〈分析的思考〉〈レジリエンス(回復力)〉〈柔軟性〉〈リーダーシップ、社会的影響力〉といった能力のほか、適応力や協調性が重要な役割を果たし、かつ、創造性・対人スキル等、従来の認知的スキルだけでは測りきれない能力が求められていくことが予測されています。それらから、今後、企業や社会が人材に求める能力の定義は変化し、非認知能力を強化するニーズが高まると考えられます。

自然体験は、非認知能力を高めるという調査結果も。LNTでは日本の自然環境を最大限に生かした企業研修を実施。今後、より企業・団体様との連携を強化

様々な研究結果からも、自然体験は非認知能力を高めると言われています。企業や職種、役割によって人材に求める能力は変わるため、LNTでは、解決したい課題や作りたい未来をヒアリングしながら、日本の四季・地域・自然を最大限に活用した、研修を企画。2025年2月には、LNTとしては初となる雪山での研修を実施しました。

ゴールドウイン様(研修の様子)

ゴールドウイン様では従業員様向けに、リーブノートレイスレベル1インストラクターコースを実施しました。本研修は、LNTをアウトドアユーザーに分かりやすく楽しく伝えるためにテクニックを学ぶ16時間のコースです。今回のコースでは1日目の午後からコースが始まり、LNTのティーチングテクニックを学び、2日目以降参加者どうして指導実習を行います。2日目以降は、雪上に出かけ、特に冬季の自然環境でのLNTテクニックの指導実習を行いました。本来コースに含まれていませんが、今回は雪上活動ということもあり、イグルー(雪のドーム型の家)作り、雪洞づくり、スノーカフェなどを作り、希望者はそれらの雪の家の中で宿泊しました。雪上活動が加わったことにより通常のレベル1インストラクターコースでは体験することのできない創意工夫とチームワークを磨くことのできるコースとなりました。

ゴールドウイン様 参加コメント

写真左から2番目:三浦ゆきよさん

”LNTの7原則を楽しみながら伝えられるイベントを企画したい!”

株式会社ゴールドウイン

THE NORTH FACE南町田グランベリーパーク 三浦ゆきよ さま

「ただ自然やアウトドアが好きなだけではなく、私にも自然を守っていくために何かをしたい」と考えていた時にこの研修を知り参加をしました。
参加者自身で考えながら実行するティーチング講座では、参加者、講師のばくさんからも、毎回フィードバック、模範ティーチングがあり、次のパートに移るごとにみるみるアップデートされていくのが体感できました。自ら主体的に学ぶSPECというスタイルは、LNTだけではなく職場などでも活用できる大きな学びとなりました。大雪の中、皆でイグルーを作り、そこでの雪中キャンプも貴重な経験です。今後は、今回参加したGWメンバーと協力して、研修時のように自然の中に身を置いて、LNTの7原則を楽しみながら伝えられるようなイベントを企画したいです。今回の参加を起点とし、よりLNTへの理解を深め、技術を身につけて貢献できればと思います。

”新たなモノやコトを生み出せる人材を育成する”

株式会社ゴールドウイン
人事部 峯川貴博さま

弊社はPurposeを「人を挑戦に導き、人と自然の可能性をひろげる」とし、スポーツの起源である「遊び」を通じて常識やルールを更新しながら、変化し続ける⼈間と⾃然のあるべき姿を常に模索し、これからの地球と⼈間をめぐる新しい未来の実現を⽬指しています。これはLNTの考え方にも通じるところがあると考えており、社員にLNTを知ってもらうことで会社を理解し、自然とのかかわり方も考えたうえで、新たなモノやコトを産み出せる人材を育成するために研修として実施させていただいております。ワークショップは箱根や六甲山などで研修や社内行事で実施し約120名が受講実績があります。前回の屋久島、今回の飯山でのL1コース参加者を含め、計29名のL1インストラクターが社内に在籍しております。2024年はインターンシップにLNTワークショップを取り入れて約80名の学生にご参加いただけました。今後は社内L1インストラクターが、LNTを伝えるワークショップを研修として実施するなど活躍の場を設けていきます。

〈株式会社ゴールドウイン〉

1950年創業。『人を挑戦に導き、人と自然の可能性をひろげる』を理念に、⾃然をフィールドとして営みを続けてきたモノづくり、コトづくり、環境づくりを展開している。
HP:https://about.goldwin.co.jp/

NAMIMATI様(研修の様子)

NAMIMATI様では、リーブノートレイスワークショップを実施しました。本研修は、1日以内でLNTを体験するためのアウトドアユーザー向けのコースです。今回は、冬の森をスノーシューで移動し、雪原でランチを楽しむ雪上ピクニックを通じて、LNTを体験しました。冬の森では、トレイルがなく地図とコンパスを頼りに目的を目指します。雪原では雪のブロックでテーブルやベンチを作りランチを楽しみました。LNTの哲学は「足跡を残さない」。せっかく作ったテーブルやベンチですが、帰る時には元に戻し、雪原を後にしました。その日の夜には雪上ピクニックでLNTの7つの原則についてどのくらい行動できたか振り返り、これからのアウトドア活動におけるLNTに基づいたアクションプランを共有しました。

NAMIMATI 様 参加コメント

”学生に改めて自然との関わり方を発信していきたい”

一般社団法人サスティナブル推進協会NAMIMATI
内田星紅さま

初めてLNTの活動を体験させていただいて自然を楽しむだけでなくどう楽しむべきかということを改めて学ぶ機会となりました。今までなみまちの活動の中ではゴミを減らすことばかりに意識が向いていました。しかし実際それだけではなく私達はなにも意識しないで自然にいるといろんな害を与えていることを理解しました。今回7つの原則を体験しもっといろんな学生に改めて自然との関わり方を発信していきたいと思いました。

“誰から何を学ぶのか、LNTの学びは、今後の活動に活きてくる”

一般社団法人サスティナブル推進協会NAMIMATI代表理事 齋藤克希さま

若者には力と活気、素直さがある。今回の研修で感じたことです。雪国というフィールドでどうやったら自然にインパクトを与えずに自分たちも楽しめるか、意外と考えてもこなかったような体験を、NAMIMATIのメンバーは経験できたのではないかなと思います。遊びと学びの、程よいバランス。そして真剣に岡村さんの話を聞き取り組む姿勢。その体験が帰ってきた後の我々の活動に活きていると感じています。活気があり素直だからこそ、どんな人から、取り組みから学ぶかが何よりも重要だと今回の研修で思いました。LNTから学べてよかったと心から思います

〈NAMIMATI〉
NAMIMATIは、主にSDGsに関わる環境・社会問題に取り組むZ世代プラットフォーム。 関東・関西・東海・シアトル支部合わせて300人以上のメンバーが活動を行っている。
HP:https://www.shonan-namimati.com/

〈Leave No Trace Japan〉
LNTとは米国で発祥したアウトドアでの行動基準で、環境に与えるインパクトを最小限にして、アウトドアを楽しむための環境倫理プログラム。世界90か国以上で導入され、日本は4か国目の国際ブランチに登録されている。すべてのテク ニックが、7つの原則を基にしており、誰にでもわかりやすく、楽しく実践することができる。
HP:https://lntj.jp/

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