金属製品製造業「ヤマナカ」の新たな農業体験は「お米づくり」！連続体験プログラムを通して、自分で作ったお米を食べる「アッシーリスファミリークラブ　米作り＆ふれあい体験～植えて、育てて、味わう～」を開催

ヤマナカは金属製品製造業ですが、田んぼを10,890坪、ぶどう畑を450坪保有しています。これまで様々な農業体験イベントを展開してきましたが、実は米作りも行っており、イベント参加者にはお米をプレゼントする事もありました。

元々、「米作りを体験してもらいたい！」という想いはありましたが、その醍醐味を味わうためには数か月という長期のプログラムが必要。2024年度は別のプログラムでノウハウを積み、2025年度にお目見えする事となりました。

ヤマナカの保有する田んぼの一部を貸し出して稲作をするのと同時に、結城市に古くから伝わる「ぬかくど」で炊いたご飯のおいしさを実感していただけるプログラムです。

今回のプログラムの核となる「米作り」と「ぬかくど」をどちらも経験出来る体験は、ヤマナカだからこそできる内容です。「ぬかくど」は、もみ殻を燃料とした直火でご飯を炊き上げる炊飯器具。結城市に古くから伝わる器具ですが、ヤマナカではこの「ぬかくど」を現代にアレンジし、アウトドアや災害時にも使えるようなコンパクトさを実現しました。
なお、炊飯後に排出されるもみ殻は、伝統的な方法で完全に燃焼され灰となり、「くん炭」として再生されます。このくん炭は、土壌中の水分や栄養分を効果的に保持する持続可能な資源として、環境に優しい再利用が可能です。

学校以外で自然体験をする重要性も注目されている昨今、自ら育てたお米が収穫され、炊き上がるまでの一連の流れを体験する事は、自然と食材への感謝や『食』の大切さを実感する貴重な機会となります。今回のプログラムは、そういった自然体験と合わせて、お子様の「食育」にもうってつけです。特に今回の米作りプログラムは家族で参加する事で、より深い絆づくりや思い出の創出に期待できるでしょう。

ヤマナカではこういった一連の流れを「Field to Mouth」という考え方に落とし込み、これまでじゃがいもやぶどう、さつまいもなどで農業体験を提供してきました。実際、過去のイベントでは「子どもが農作業に興味を持ち始めた」、「家族全員で楽しむ貴重な体験となった」といった声もいただいております。

創業から55年間、ものづくり一筋で金属製品の製造を手掛けてきた株式会社ヤマナカが農業体験に挑戦するのは、結城市南部の過疎化により近隣小学校5校の学校再編がきっかけでした。学校再編が進めば、地域のコミュニティが寸断され、結城市南部のよさが失われてしまうと懸念します。「半世紀以上結城市の地で培ってきたものづくりの力を活かして、結城市を元気にしたい。地域を盛り上げたい。」という想いからです。